いわと‐がくれ【岩戸隠れ】
天照大神(あまてらすおおみかみ)が、弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴を怒って天(あま)の岩屋戸に隠れたため、天地が真っ暗になり昼がなくなったという神話。困りはてた神々が、祝詞や舞などで大神...
お‐かくれ【御隠れ】
身分の高い人、また目上の人が死ぬこと。「—になる」「—あそばす」「お父さんも—の時まで、梅二郎さんの事ばかりを気に掛けて」〈鉄腸・雪中梅〉
かくれ【隠れ】
1 名詞の上に付いて接頭語的に用い、外見からそうと判断できないものを表す。「—ファン」「—待機児童」 2 人に知られないでいること。「遂には—あるまじければ」〈平家・一〇〉 3 ほかから見えない...
かみ‐がくれ【神隠れ】
1 神の姿が見えなくなること。「木綿四手(ゆふしで)に立ち紛れて、—になりにけりや」〈謡・賀茂〉 2 誰にも気づかれないように姿を隠すこと。「人忍ぶ、われにはつらき葛城(かづらき)の、—して遣り...
雉(きじ)の草隠(くさがく)れ
雉が草の中に頭だけ隠して尾を出したままでいること。一部分だけ隠して、隠れているつもりでいること。頭隠して尻(しり)隠さず。雉の隠れ。
きり‐がくれ【霧隠れ】
霧にかくれること。
くさ‐がくれ【草隠れ】
1 茂った草の陰に隠れること。また、そういう場所。「大木の倒れたのが—に其の幹をあらわしている」〈鏡花・高野聖〉 2 草深い田舎の隠れ家。「かかる—に過ぐし給ひける」〈源・蓬生〉
くも‐がくれ【雲隠れ】
[名](スル) 1 雲の中に隠れること。 2 姿を隠して見えなくなること。行方をくらますこと。「責任者は—した」 3 高貴な人が死ぬこと。お隠れになること。
(雲隠)源氏物語の巻名。巻名のみ...
こうじ‐がくれ【小路隠れ】
1 少しの間身を隠すこと。「夕暮、夜の間にぞ、—せらるなるや」〈宇津保・国譲下〉 2 かくれんぼ。「稚子(をさなご)の—」〈根無草・後〉
こ‐がくれ【木隠れ】
重なりあった木の枝葉の陰に隠れてはっきりと見えないこと。「—に海が見える」