かけて‐も【掛けても】
[副] 1 少しでも。「年ごろ殿しろしめすと、承らましかば」〈落窪・三〉 2 (下に打消しの語を伴う)少しも。いささかも。全然。「—この方には言ひ出づることなくて」〈源・須磨〉
かた‐ほ【偏/片秀】
[形動ナリ] 1 完全に整っていないさま。未熟。不十分。⇔真秀(まほ)。「御心ばへ、人柄どもさへ、いささか—にて」〈大鏡・道長上〉 2 容貌(ようぼう)が醜いさま。不器量。「—にものし給はむ人の...
かりそめ‐にも【仮初めにも】
[副] 1 (あとに打消しの語を伴って)打消しの意味を強める語。決して。仮にも。「—法を犯してはならない」 2 わずかでも。いささかでも。仮にも。「—逆らう者があれば罰せられる」 3 十分でない...
かりに‐も【仮にも】
[副] 1 (あとに打消しの語や反語を伴って)打消し・反語の意味を強める。決して。いささかでも。かりそめにも。「—良心を欺くようなことはしたくない」 2 十分でないにせよ、一応ある事実があること...
きこえ‐かえ・す【聞こえ返す】
[動サ四]「言い返す」の謙譲語。 1 お答え申し上げる。お返事申し上げる。「御答(いら)へを、いささか恥づかしとも思ひたらず—・し」〈枕・一八四〉 2 御辞退申し上げる。「すずろにむつかしきわざ...
くち‐いれ【口入れ】
[名](スル) 1 中に立って両者の間を取り持つこと。また、奉公口や縁談などの世話をすること。また、その人。 2 横合いから口出しをすること。「いささか—を申したりけるを、俊頼腹だたしき気色にて...
こころ‐あ・し【心悪し】
[形シク] 1 気だてが悪い。意地が悪い。「容貌(かたち)憎さげに、—・しき人」〈枕・一四一〉 2 気持ちがよくない。気分が悪い。「いささか—・しなど言へば」〈春曙抄本枕・二九一〉
こっ
[接頭]《接頭語「こ(小)」に促音が加わったもの》形容詞、ときに動詞に付いて、いささか、相当に、はなはだしく、などの意を添える。「—ぱずかしい」「—ぴどい」「—ぱずれる」
さ【些】
すこしばかり。いささか。「その主観には—の詐りをも感じられなかったとは言え」〈里見弴・安城家の兄弟〉
さ【些】
[人名用漢字] [音]サ(慣) [訓]いささか わずか。いささか。「些些・些細・些事・些少」