うじ【氏】
[名] 1 その家に代々引き継がれる、家の名。家系の名称。姓。 2 家柄。家系。 3 古代社会における同族集団。氏の上(かみ)と氏人を主な構成要員とし、部民(べみん)や奴婢(ぬひ)を隷属させる...
うじ【蛆】
ハエやアブの幼虫。体は小さな円筒状で、頭や脚ははっきりせず、白または黄色で毛がない。動物の死体や便などに発生する。キンバエ類などは「さし」とよばれ、釣りの餌にする。うじむし。「—がわく」《季 夏》
うじ【宇治】
京都府南部の市。宇治川が流れ、奈良と結ぶ渡河地として早くから開けた。平安時代から貴族の別荘地で、源氏物語の舞台。宇治茶の産地。平等院・黄檗山(おうばくさん)万福寺などがある。古くは「菟道」とも...
うじ【宇治】
姓氏の一。 [補説]「宇治」姓の人物宇治加賀掾(うじかがのじょう)宇治嘉太夫(うじかだゆう)
うじい【雲林院】
⇒うりんいん(雲林院)
うじ‐うじ
[副](スル)気おくれしたり決断がつかなかったりして、はっきりした態度をとらないさま。ぐずぐず。「—(と)して気に病む性分」
うじかみ‐じんじゃ【宇治上神社】
京都府宇治市にある神社。祭神は応神(おうじん)天皇・仁徳(にんとく)天皇・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)。本殿は現存する日本最古の流れ造りの神社建築として知られ、拝殿とともに国宝に指定される。...
うじ‐がみ【氏神】
1 神として祭られた氏族の先祖。藤原氏の天児屋命(あまのこやねのみこと)、斎部(いんべ)氏の天太玉命(あまのふとだまのみこと)など。 2 その氏族にゆかりのある神。また、その神を祭った神社。平氏...
うじ‐がわ【宇治川】
琵琶湖に発する瀬田川の大津市南郷より下流の称。宇治市を流れ、大山崎町で桂川・木津川と合流して淀川となる。網代(あじろ)の名所。[歌枕]「もののふの八十(やそ)—の網代木(あじろき)にいさよふ波の...
うじがわ‐の‐せんじんあらそい【宇治川の先陣争い】
寿永3年(1184)木曽義仲と源義経が宇治川で相対したとき、義経方の佐々木高綱・梶原景季(かじわらかげすえ)が、源頼朝から与えられた名馬生唼(いけずき)・磨墨(するすみ)で先陣を争った故事。