おお‐や【大矢/大箭】
普通より長い矢。また、それを射ることができる人。「八郎殿の—をあたりてみんと存じ候」〈保元・中〉
おおや【大谷】
栃木県宇都宮市の地名。大谷石を産する。
おお‐や【大家/大屋】
1 貸家の持ち主。家主。⇔店子(たなこ)。 2 母屋(おもや)。 3 本家(ほんけ)。
おおや‐いし【大谷石】
宇都宮市大谷町付近から産出する石材。凝灰岩の一種で、淡青緑色。軟らかく加工が容易で、耐火性・吸水性に富む。石垣や倉庫の外壁などに使用。
おお‐やかず【大矢数】
江戸時代、陰暦4、5月に京都三十三間堂などで行われた通し矢の競技。日暮れから翌日の暮れまでの一昼夜に数千本から一万数千本を射つづけて、その数の多さを誇った。《季 夏》「—弓師親子もまゐりたる/蕪...
おおやかず【大矢数】
江戸前期の俳諧集。5冊。井原西鶴著。延宝8年(1680)に大坂の生玉(いくたま)社で、京都三十三間堂の大矢数にならって1日に四千句の独吟を成し遂げ、翌年出版したもの。西鶴大矢数。
おお‐やけ【公】
《「大宅(おおやけ)(大きな家)」の意から、皇居・天皇・朝廷、さらに公共の意に転じた語》 [名] 1 政府。官庁。また、国家。「—の機関」「—の費用」 2 個人の立場を離れて全体にかかわること...
おお‐やけ【大宅】
[名]大きな家。富裕な家。資産家。金持ち。「また小林という—もあった」〈中野重治・梨の花〉 [形動]《近世語》富裕なさま。「こなたは—な事でござれば」〈虎寛狂・米市〉
おおやけ‐がた【公方】
朝廷・政治などに関する方面。「—の御後見はさらにも言はず」〈源・澪標〉
おおやけ‐ごと【公事】
1 朝廷の政務・儀式・行事など。公事(くじ)。「源氏の—知り給ふ筋ならねば」〈源・紅葉賀〉 2 朝廷への奉仕。租税を納め、賦役(ぶやく)に従うことなど。「武蔵国を預けとらせて、—もなさせじ」〈更...