たけ‐すがた【丈姿/長姿】
1 身のたけとからだつき。身長と風采。「—整ひ美しげにて」〈源・澪標〉 2 和歌の格調と風体。「歌の—、ことにみえ侍り」〈慈鎮和尚自歌合〉
ただ‐びと【徒人/直人/只人】
《古くは「ただひと」》 1 普通の人。常人。凡人。「げに—にはあらざりけりとおぼして」〈竹取〉 2 天皇や皇族に対して、臣下の人。「二条の后のまだ帝にも仕うまつり給はで、—にておはしましける時」...
そうぼうてき‐ちかく【相貌的知覚】
生命のないものにも人間と同様な感情があり、表情があると感じること。太陽が笑ったり、月が悲しげにうなだれたりしていると感じるなど。
たんいろうどう‐コスト【単位労働コスト】
ある量の物を作るのに必要な労働経費を示す指標。雇用者報酬を、物価変動を排除して算出される実質国内総生産で割った数値。上昇は製品価格の値上げにつながる。ULC(unit labor cost)。
ちちよ‐ちちよ
[副]ミノムシの鳴き声。平安時代、ミノムシは鳴くと考えられていた。「八月ばかりになれば、—とはかなげに鳴く」〈枕・四三〉
たまご‐とじ【卵綴じ】
1 汁の多い煮物の仕上げに鶏卵をといて流し、材料を包むようにした料理。 2 かけうどん・かけそばの上に鶏卵をといて流し込み、とじたもの。
たわけ・し【戯けし】
[形ク] 1 ばかばかしい。ふざけている。「地理も事情もしらぬいの、つくしに尽す—・き業も」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉 2 みだらである。好色がましい。「わらはを見てなめげにも、—・き心を発(おこ...
たとしえ‐な・し【譬へ無し】
[形ク]たとえようがない。くらべようがない。「すこし荒れたりつる院の内、—・く狭げにさへ見ゆ」〈源・若菜下〉
たち‐さわ・る【立(ち)障る】
[動ラ五(四)] 1 干渉する。関与する。「成るたけ—・らねえ方が穏便だと」〈木下尚江・良人の自白〉 2 さまたげになる。「追払へどもお言葉に甘えて猶々この辺へ—・り」〈滑・八笑人・二〉
たちまち‐づき【立(ち)待ち月】
《立って待っている間に出る月の意》陰暦17日の夜の月。特に、陰暦8月17日の月。たちまちのつき。《季 秋》「古き沼—を上げにけり/風生」→居待ち月 →寝待ち月