ご‐おん【御恩】
1 他人を敬って、その人から受ける恩をいう語。「—をこうむる」 2 封建社会で、主君が臣下に対して与える恩恵。具体的には所領や種々の職(しき)を給与される。→奉公(ほうこう)
こえ‐わざ【声技】
声を使って演じるもの。歌謡や語り物など。「—の悲しきことは、我が身崩(かく)れぬる後、留まる事の無きなり」〈梁塵秘抄口伝・一〇〉
こく【轂】
車のこしき。車轂。「—相撃ちては砕けぬべきをも覚えざるは」〈紅葉・金色夜叉〉
こう‐よう【光耀】
光り輝くこと。また、そのもの。「火が燃えしきるときにぱッと立つところの—に似たようなものが」〈阿部知二・冬の宿〉
こうふ【甲府】
山梨県中央部の市。県庁所在地。戦国時代に武田信玄の城下町として発達、また甲州街道最大の宿場町として栄え、のち江戸幕府の直轄領となった。昭和初期までは養蚕・製糸で知られた。ワイン・水晶細工などを産...
こうろく‐じ【光禄寺】
《「寺」は役所の意》 1 中国で北斉・唐以後、膳羞(ぜんしゅう)・祭祀(さいし)・朝会などのことをつかさどった役所。 2 大膳職(だいぜんしき)の唐名。
ご‐うん【五蘊】
《「蘊」は、梵skandhaの訳。五つの積集の意》仏語。存在を構成する五つの要素。すなわち、物質的、身体的なものとしての色蘊(しきうん)、感覚作用としての受蘊、表象作用としての想蘊、意志・欲求な...
ご‐きょう【五境】
仏語。眼・耳・鼻・舌・身の五官の対象である色(しき)・声(しょう)・香(こう)・味・触(そく)の五つのこと。
こく‐えい【黒影】
黒いかげ。また、遠方や暗い中にあって黒く見えるもの。「怪しい人影の行手に当って又他の—が現れた」〈宮本・貧しき人々の群〉
こう‐しょう【翺翔】
[名](スル) 1 鳥が空高く飛ぶこと。「籠より出だして—せしむるが如く」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 思いのままに振る舞うこと。「嗚呼時不祥にして鴟梟(しきょう)—、讒諛(ざんゆ)志を得」〈東海散...