やつか‐ほ【八束穂】
長い穂。「神世より今日のためとや—に長田の稲のしなひそめけむ」〈新古今・賀〉
やみ‐め【病み目/病み眼】
目の病気。また、病気の目。「かりそめに—を煩うてござるが」〈虎明狂・川上〉
ゆきかい‐じ【行き交ひ路】
行き来する道。また、往来の途中。「かりそめの—とぞ思ひこし今はかぎりの門出なりけり」〈古今・哀傷〉
ゆき‐ずり【行き摩り/行き摺り】
1 出会ってすれちがうこと。「—にちらりと見る」 2 通りかかったついで。通りすがり。「—の店で買う」 3 ほんのちょっとした関係で終わること。かりそめのこと。「—の恋」
よしの‐ざくら【吉野桜】
1 吉野山に咲くヤマザクラ。 2 ソメイヨシノの別名。
よそ‐み【余所見】
[名](スル) 1 よそを見ること。わきみ。よそめ。「—してはいけません」 2 見て見ないふりをすること。「汝が禍を—するに忍びず」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉 3 「余所目(よそめ)1」に同じ。「...
世(よ)に無(な)・し
1 この世に存在しない。死んでこの世にない。「故按察大納言は、—・くて久しくなり侍りぬれば」〈源・若紫〉 2 世の中に二つとない。比べるものがないほどすぐれている。「—・く清らなる、玉のをのこ御...
よ‐はだ【夜肌】
夜の肌。夜、肌に感じること。「一人寝の—の寒さ知りそめて昔の人も今ぞ恋しき」〈古今六帖・五〉
りょう【聊】
[音]リョウ(レウ)(呉)(漢) [訓]いささか 1 かりそめ。とりあえず。「聊爾(りょうじ)」 2 楽しむ。安らぐ。「無聊(ぶりょう)」
わかくさ‐の【若草の】
[枕] 1 若草が柔らかくみずみずしいところから、「つま(妻・夫)」「新(にひ)」にかかる。「—妻がりといはば足飾りせむ」〈万・二三六一〉 「—新手枕(にひたまくら)をまきそめて」〈万・二五四二...