まず【先ず】
［副］ １ はじめに。最初に。「—下ごしらえをして、その後料理する」 ２ とりあえず。ともかく。何はともあれ。「これで—一安心だ」「—一休みしよう」 ３ ある程度の確信をもって判断や見通しを述べ...
何(なに)はともあれ
ほかの事はどうであろうとも。ともかく。「—報告だけはきちんとしておく」
とも‐こうも
［副］「ともかくも」の音変化。「おのづから程へて、さるべきにおはしまさば、—侍りなむを」〈源・若紫〉
はんべ・り【侍り】
［動ラ変］「はべり」の音変化。「ともかくも覚えたるかた—・らず」〈苔の衣・一〉 「これに過ぎたることは、よもあらじとぞ申し—・りける」〈伽・一寸法師〉
と‐も‐あれ
［副］ １ いずれにせよ。とにかく。とまれ。「—今年も無事に終わった」 ２ （「…はともあれ」の形で）上の事柄は別にして、一応の判断を述べるときに用いる。さておき。ともかく。とにかく。「成績は—...
ほくそ‐わら・う【ほくそ笑ふ】
［動ハ四］「ほくそえむ」に同じ。「ともかくも御計ひに随ひ奉るべしとて、—・ひて出でられぬ」〈盛衰記・一二〉
とも‐かくも
［副］ １ とにかく。ともかく。「—無事でよかった」「家具は—、家は早く決めたい」 ２ どのようにでも。なんとでも。「仰せごとに従ひてなむ、異ざまの事は—思ひ定むべき」〈源・行幸〉
と‐まれ
［副］《「ともあれ」の音変化》いずれにせよ。ともかく。「—この仕事を先にかたづける」
すくなく‐とも【少なくとも】
［副］ １ 少なく見積もっても。内輪に見ても。少なくも。「—一年はかかる」 ２ せめて。ともかく。少なくも。「—一日二時間は勉強しろ」「—これだけは約束する」
塵(ちり)も灰(はい)も付(つ)かぬ
取り付くしまもない。そっけない。「ともかくもそなたの分別次第と—やうに言へば」〈浮・万金丹・五〉
