ぼん【梵】
[音]ボン(呉) 1 バラモン教の最高原理。ブラフマン。「梵天・梵我一如(ぼんがいちにょ)」 2 仏教に関する物事に付ける語。「梵妻・梵鐘・梵刹(ぼんせつ)」 3 サンスクリット。「梵語・梵字・...
ぼんが‐いちにょ【梵我一如】
インドの哲学書ウパニシャッドに代表されるバラモンの根本思想で、宇宙の根本原理であるブラフマン(梵)と個人の本体であるアートマン(我)とは同一であるというもの。
マヌ‐ほうてん【マヌ法典】
《原題、梵Manu-smṛti「マヌ」は人類の祖の意》前2世紀ごろ、バラモン教徒の規範としてまとめられた法典。12章から成り、諸儀礼・日々の行事・カースト義務などを定めている。長くインド人の生活...
みょうしょうごん‐おう【妙荘厳王】
菩薩(ぼさつ)の名。王であった時はバラモンの教えを信じていたが、夫人や二子の諫めによって法華経を聞き、仏法に帰依した。
むぎ‐なでしこ【麦撫子】
1 ナデシコ科の一年草。高さ約80センチ。全体に長い毛が密生し、葉は線形で対生する。5、6月ごろ、紫色の5弁花を開く。ヨーロッパの原産。観賞用。麦仙翁(むぎせんのう)。 2 キク科の二年草バラモ...
ラク‐ムアン【Lak Muang】
タイの首都バンコクの中心部にある柱。新しく町をつくる際に基準となる柱を建てて町の発展を祈るという、バラモン教の教えに基づく。1782年、ラーマ1世により建てられ、ラーマ4世が現在の柱に建て替えた...
リグ‐ベーダ【(梵)Ṛg-veda】
古代インドのバラモン教の聖典。10巻1028編の賛歌から成る。前1500〜前1000年ごろ成立。インド最古の文献で、四大ベーダの中心。現世・来世の幸福を神々に祈念する賛歌で、神々を勧請する神官に...
ろっぱ‐てつがく【六派哲学】
インドのバラモン(婆羅門)哲学の主要な六学派。ミーマーンサー(弥曼薩)学派・ベーダーンタ(吠檀多)学派・サーンキヤ(僧法)学派・ヨーガ(瑜伽)学派・ニヤーヤ(正理)学派・バイシエーシカ(衛世師)...
ろっぽうらいきょう【六方礼経】
原始経典。1巻。中国後漢の安世高訳。バラモンの子尸迦羅越(しからおつ)が父の遺命により六方を礼拝していたところ、その姿を見た釈迦が、六方に父母・妻子・師匠・朋友・沙門・奴僕傭人を配して礼拝するよ...
ワット‐タプローム【Wat Ta Prohm】
カンボジアの首都プノンペン郊外の、トンレバティ湖畔にある石造寺院の遺跡。12世紀、ジャヤバルマン7世の時代に建立。バラモン教と仏教の混淆寺院であり、優美なデバター像などの浮き彫りが残っている。