いえ‐で【家出】
[名](スル) 1 帰らないつもりでひそかに家を出ること。「都会にあこがれて—する」「—人」 2 外出すること。「さびしさに—しぬべき山里を今宵の月に思ひとまりぬ」〈詞花・雑上〉 3 僧になるこ...
生(い)き馬(うま)の目(め)を抜(ぬ)・く
生きている馬の目を抜き取るほど、すばやく物事をする。油断のならないさま。生き馬の目を抉(くじ)る。生き牛の目を抉る。「—・くせちがらい世の中」
いさ‐や
《「や」は間投助詞》 [副] 1 さあどうだか。→いさ1「—また変はるも知らず今こそは人の心をみてもならはめ」〈和泉式部集・下〉 2 さあどうだかわからない。→いさ2「歌の道のみ、古(いに...
一身(いっしん)に味方(みかた)なし
世の中には自分以外に頼りになるものはない。
いっ‐てんか【一天下】
《「いってんが」とも》世の中全体。国中。一天。「ただいまの関白左大臣、—をまつりごちておはします」〈大鏡・後一条院〉
色(いろ)改(あらた)ま・る
喪が明けて、喪服からふだんの衣服に着替える。「宮の御果ても過ぎぬれば、世の中—・りて」〈源・少女〉
うい‐てんぺん【有為転変】
《「ういてんべん」とも》仏語。この世の中の事物一切は因縁によって仮に存在しているもので、常に移り変わっていくはかないものであるということ。「—は世の習い」
有為(うい)の奥山(おくやま)
無常のこの世の中を、道もなく越すに越されぬ深山にたとえた言葉。「色は匂へど」に始まる伊呂波(いろは)歌の一節。→伊呂波歌
う‐えん【迂遠】
[形動][文][ナリ]《道路などが曲がりくねって目的地までなかなか到達できないの意から》 1 まわりくどいさま。また、そのため、実際の用に向かないさま。「—な方法」 2 世の中の動きに疎いさま。...
うき‐た・つ【浮(き)立つ】
[動タ五(四)] 1 心楽しく、うきうきして落ち着かない状態になる。「旅行を前にして心が—・つ」 2 気持ちがうわずる。そわそわする。「反撃を受けてチームが—・つ」 3 周りのものから区別されて...