くら‐まい【蔵米】
1 江戸時代、幕府・諸藩の米蔵に収納された米。 2 江戸時代、幕臣・藩士らに支給された俸禄米。切米(きりまい)。 3 江戸時代、諸藩の蔵屋敷から藩の財政資金として払い出された米。
くらまい‐ちぎょう【蔵米知行】
江戸時代、幕府が旗本・御家人に、また諸藩が家臣に対し、知行地を与えるのではなく、米を俸禄として支給したこと。→地方知行(じかたちぎょう)
くらまい‐とり【蔵米取り】
江戸時代、知行地を与えられず、俸禄米としての蔵米を支給された幕臣や藩士。切米(きりまい)取り。
ぐん‐えき【軍役】
1 軍隊で、軍人として務めること。「—につく」 2 戦争、戦役のこと。ぐんやく。 3 戦国時代以後、武士が主君に対して負う軍事上の負担。所領・俸禄に応じた部下と武器とを持つことが義務づけられた。...
こう‐ろく【厚禄】
手あつい俸禄。高禄。
こう‐ろく【高禄】
高額の俸禄。多額の禄高。「—を食(は)む」
ごく‐ぬすびと【穀盗人】
江戸時代、なんの役にも立たずに、俸禄だけをもらって過ごしている者をののしっていう語。ろくぬすびと。ごくつぶし。
五斗米(ごとべい)の為(ため)に腰(こし)を折(お)る
《「晋書」陶潜伝から》わずかな俸禄(ほうろく)のために、人の機嫌をとる。
さい・する【裁する】
[動サ変][文]さい・す[サ変] 1 布などを裁断する。「余が敝袍は俸禄を偸まずして之を—・し」〈服部誠一訳・春窓綺話〉 2 判定する。さばく。「一家の主人にてありながら自ら家政を—・するの権な...
されど‐も【然れども】
[接]「されど」に同じ。「官位俸禄皆身にあまるばかりなり。—人の心のならひなればなほ飽き足らで」〈平家・一〉