ゆう‐づき【夕月】
夕方の月。《季 秋》 [補説]書名別項。→夕月
ゆうづき【夕月】
横瀬夜雨の詩集。明治32年(1899)刊行。
ゆう‐づきよ【夕月夜】
夕方に出る月。また、その月の出ている夜。ゆうづくよ。《季 秋》「—島山葛(くず)をうち纏(まと)ひ/たかし」
ゆう‐づ・く【夕付く】
[動カ五(四)]夕方になる。「外の日の光は、何時の間にか、黄いろく—・いた」〈芥川・運〉 [動カ下二]に同じ。「—・けて、いとめづらしき文あり」〈かげろふ・中〉
ゆうづく‐ひ【夕付く日】
夕方、西に傾く太陽。夕方の日の光。夕日。⇔朝付く日。「—さすや川辺に作る屋の形(かた)を宜(よろ)しみうべ寄そりけり」〈万・三八二〇〉
ゆう‐づくよ【夕月夜】
[名]「ゆうづきよ」に同じ。 [枕] 1 がほの暗いことから、地名の「小倉(をぐら)」にかかる。「—をぐらの山に鳴く鹿の」〈古今・秋下〉 2 夕月は夜中に沈み、暁は闇であることから、「暁闇...
ゆうづつのうた【夕星の歌】
《原題、(ドイツ)Lied auf dem Abendstern》ワグナーのオペラ「タンホイザー」の第3幕で歌われるバリトンによるアリア。
ゆうづる【夕鶴】
木下順二の戯曲。一幕。昭和24年(1949)発表。民話「鶴の恩返し」に素材を求めたもの。昭和27年(1952)には団伊玖磨の作曲によってオペラ化された。
ゆう‐なぎ【夕凪】
海岸地方で、夕方の海風から陸風に交替する時に、無風状態になること。《季 夏》「—や浜蜻蛉につつまれて/亜浪」⇔朝凪。
ゆう‐なみ【夕波】
夕べに立つ波。