なげ‐ぐし【投げ櫛】
櫛を投げること。また、その櫛。絶縁することや不吉なものを意味するとして忌み嫌った。「あきれてとんと—は、別れの櫛とて忌むことを」〈浄・油地獄〉
なぞ‐かけ【謎掛(け)】
言葉遊びの一つ。相手が出したお題に対し、臨機応変に他の言葉を挙げ、次いでそれらの共通点を説く。「大辞泉(お題)とかけて銀座4丁目交差点と解く。その心は、どちらも日本最高のじしょ(辞書・地所)」な...
ねのひ‐の‐あそび【子の日の遊び】
平安時代、正月初子(はつね)の日に、野に出て小松を引き抜き、若葉を摘んで遊び、宴を設けた行事。小松引き。子忌み。
はて‐の‐とし【果ての年】
忌みや喪が明けた年。「円融院の御—、みな人御服ぬぎなどして」〈枕・一三八〉
はや・す【生やす】
[動サ五(四)]《「栄やす」と同語源》 1 生えるようにする。生えて伸びた状態にする。「ひげを—・す」「根を—・す」 2 「切る」の忌み詞。「御髪をもめされず、御爪も—・させ給はず」〈保元・下〉...
額(ひたい)垂(た)・る
《「そる」という語を忌み嫌っていう語》額をそる。「あんまりよい月影に、—・れうと思うて」〈浄・重井筒〉
ひらき【開き】
1 開くこと。あくこと。あけること。また、そのぐあい。「襟の—を大きくする」「口の—が足りない」 2 つぼみがほころぶこと。花が咲くこと。「今年の桜は—が悪い」 3 二つ以上の物事の間の差。「先...
ふた‐おもて【二面/両面】
1 表と裏の二つの面。うらおもて。「時雨ふる児手柏(このてがしは)の—とてもかくても濡るる袖かな」〈新千載・雑上〉 2 表裏のある心。ふたごころ。「それは—にて、心ねぢけたる人にたとへし忌み言な...
ぶく‐だね【服種】
《「ぶく」は服忌(ぶくき)のこと》死人があって忌みのかかった家の農産物の種子。
ほうはく‐しん【方伯神】
陰陽道(おんようどう)で方位をつかさどるという神。この神がいる方角を忌み避ける。