あな‐かしこ
[連語]《感動詞「あな」+形容詞「かしこし」の語幹》 1 恐れ多く存じます、の意で、手紙文の終わりに用いて相手に敬意を表す語。多く女性が用いる。 2 ああ、恐れ多い。「—とて箱に入れ給ひて」〈竹...
おそれ‐ながら【恐れ乍ら】
[副]恐れ多いことですが。恐縮ですが。「—申し上げます」
かしこ【畏/恐/賢】
《形容詞「かしこい」の語幹から》 1 女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。男性の用いる「恐惶(きょうこう)謹言」などにあたる語。「あらあら—」 2 恐れ多いこと。もったいないこと。多...
畏(かしこ)き辺(あた)り
恐れ多い場所。宮中・皇室などを婉曲にいう。
かしこく‐も【畏くも】
[副]申すも恐れ多いことに。おそれおおくも。もったいなくも。「—御見舞いを賜る」
かしこ‐どころ【賢所】
《恐れ多い所の意》 1 宮中三殿の一。天照大神(あまてらすおおみかみ)の御霊代(みたましろ)として神鏡を奉安してある所。内侍所(ないしどころ)。けんしょ。 2 八咫(やた)の鏡のこと。「内侍も女...
かしこ・む【畏む】
[動マ四] 1 恐れる。「海中(わたなか)を渡るとき、な—・ませまつりそ」〈記・上〉 2 恐れ多いと思う。かしこまる。「千代にも斯くしもがも—・みて仕へ奉らむ」〈推古紀・歌謡〉 3 謹んで承る。...
かたじけな・い【忝い/辱い】
[形][文]かたじけな・し[ク] 1 もったいない。恐れ多い。「—・いお言葉」 2 身に受けた恩恵などに対して、感謝の念でいっぱいであるさま。身にすぎて、ありがたい。「ご好意のほどまことに—・く...
ゆゆし・い【由由しい/忌忌しい】
[形][文]ゆゆ・し[シク]《「ゆ」は神聖の意の「斎(ゆ)」と同語源》 1 程度がはなはだしい。また、重大である。容易ならない。「—・い事態」 2 神聖で恐れ多い。慎むべきである。「言はまくも—...