千鈞(せんきん)も船(ふね)を得(え)ば則(すなわ)ち浮(う)かぶ
《「韓非子」功名から》千鈞の重さの物でも船があれば水に浮かぶ。愚かな者でも勢力・地位があれば、賢者を抑え世を治めることができるというたとえ。
千慮(せんりょ)の一得(いっとく)
愚かな者でも、多くの考えの中には一つぐらいよい考えがあるということ。愚者も千慮に一得あり。
ぜん‐せい【全盛】
1 人気や勢力などが最も盛んな状態にあること。「—を誇る」「—時代」 2 遊女などに客が多くついて繁盛すること。「姉なる人が—の余波(なごり)」〈一葉・たけくらべ〉 3 はぶりのよいこと。また、...
たい‐ぐ【大愚】
1 非常に愚かなこと。また、その人。⇔大賢。 2 自分をへりくだっていう語。
大賢(たいけん)は愚(ぐ)なるが如(ごと)し
非常に賢い人は、知識をひけらかしたりしないから、一見愚かな人のように見える。大知は愚のごとし。
たい‐ち【大痴/大癡】
《「だいち」とも》非常に愚かなこと。大愚。
たくらだ【田蔵田】
ジャコウジカに似た獣で、ジャコウジカを狩るとき、飛び出してきて殺されるという。転じて、自分に無関係なことで死んだり傷ついたりするもの。愚かもの。まぬけ。「さてもさても、これほどの—は、なしと思ひ...
ち【痴/癡】
1 愚かなこと。また、その人。「聖既に多情、—固より多情」〈織田訳・花柳春話〉 2 三毒の一。無明(むみょう)であること。
ち‐ぎ【痴戯】
欲情におぼれた愚かな行為。
ち‐ぐ【痴愚】
1 愚かなこと。また、その人。「外形を飾らんとして却て益人を—に導くは」〈福沢・文明論之概略〉 2 精神遅滞の中等度のもの。→精神遅滞