もうし‐おこな・う【申し行ふ】
[動ハ四] 1 申し上げる。言上する。「和銅三年と言ふ年、天皇に—・ひて」〈今昔・一一・一四〉 2 とりおこなう。とりさばく。「たとひ入道非拠を—・ふとも」〈平家・三〉
もく‐ば【木馬】
1 木で馬の形に作ったもの。子供の遊びなどに用いる。「回転—」 2 器械体操に使った用具の一。木材で馬の背形に作ったもの。現在の跳馬に相当。 3 昔、木製の馬形の背を鋭くとがらせたものに罪人をま...
もず‐かんじょう【百舌勘定】
《鳩・鴫(しぎ)・百舌が15文の買い食いをして勘定をするとき、百舌は、鳩に8文、鴫に7文出させて、自分は1文も出さなかったという昔話から》勘定のとき、自分は金を出さないで他人にばかり出させようと...
もっ‐け【物怪/勿怪】
[名・形動] 1 思いがけないこと。不思議なこと。また、そのさま。「彼らは—な顔をしながら」〈中勘助・鳥の物語〉 2 けしからぬこと。不吉なこと。また、そのさま。「この事によりて、様々の—ありけ...
もっ‐こう【木香/唐木香】
キク科の多年草。高さ約2メートルに達し、葉は広楕円形。暗紫色のアザミに似た花をつける。インド北部の原産。根には芳香と苦味があり、乾燥させたものを漢方で健胃・整腸薬に用いる。昔は衣服の防虫剤に用いた。
もて‐かく・す【もて隠す】
[動サ四] 1 うまく隠す。人に見られないようにする。「あはれなる御ありさまを、ただこの大将殿の御心に—・されて」〈源・花散里〉 2 そのままにしておく。「飲食は少し—・して調へそなふべきなり」...
もと‐き【本木】
1 木の根もとの部分。⇔末木(うらき)。「その伽羅に—と末木との二つありて」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉 2 作品などを構想する中心となる材料。「昔物語などの、一興ある事を、—にとりなして事を...
もと‐つ‐ひと【元つ人】
以前から親しくしている人。また、昔、親しくしていた人。「かばかりなる—をおきて」〈源・浮舟〉
もどろか・す【斑かす】
[動サ四] 1 まだらにする。「すり—・したる水干といふ袴(はかま)を着せて」〈枕・一一九〉 2 まぎらわしくする。まどわす。「国王より始めて民に至るまで心を—・し」〈今昔・四・一二〉
もの‐い・う【物言う】
[動ワ五(ハ四)] 1 言葉を口に出す。話す。「—・うのさえおっくうだ」 2 よい結果を生むのに効果がある。「金が—・う世の中」 3 気のきいたことを言う。「この言葉何とにはなけれども、—・ふや...