お‐ひるぎ【雄蛭木】
ヒルギ科の常緑高木。奄美大島以南の海岸の浅い泥地に生え、マングローブをつくる。葉は長楕円形で厚くつやがある。花は黄白色で、葉の付け根から下向きにつき、種子は樹上で発芽する。べにがくひるぎ。
おや‐ぎ【親木】
接ぎ木をするときの接ぎ穂や、挿し木をするときの挿し穂をとる、もとの木。
かい‐の‐き【楷の木】
⇒楷2
かえる‐で【蛙手/鶏冠木】
《葉の形が蛙の手に似ているところから》カエデの古名。「わがやどに黄葉(もみ)つ—見るごとに妹(いも)をかけつつ恋ひぬ日はなし」〈万・一六二三〉
かきあげ‐き【掻き上げ木】
「掻き上げの木」に同じ。
かきあげ‐の‐き【掻き上げの木】
灯心をかきあげるのに用いる木。掻き立て棒。「灯籠(とうろ)の火の、—の端にて、や文字を消ちて」〈十訓抄・一〉
かけ‐ぎ【掛け木】
《はかりに掛けて売ったところから》たきぎ。「伽羅(きゃら)—のごとし」〈浮・五人女・五〉
かご‐の‐き【鹿子の木】
クスノキ科の常緑高木。暖地に自生。樹皮は灰黒色で、円形にはがれた跡が白くなり、鹿の子模様になる。葉は先のとがった長楕円形で、裏面は灰白色。雌雄異株。夏、黄色の小花をつけ、実は翌年の夏に赤く熟す。...
かさ‐ぎ【笠木】
鳥居や門・塀・手すりなどの上端に渡す横木。冠木(かぶき)。
かしわ‐ぎ【柏木】
1 カシワの木。 2 《カシワの木に葉守の神が宿るという伝承から》皇居警備の任に当たる兵衛(ひょうえ)または衛門(えもん)の異称。「—の木高きわたりより」〈かげろふ・上〉 源氏物語第36巻...