けいか‐おり【京華織】
明治40年(1907)ごろ、京都西陣で織り出された女物帯地。縦糸に絹糸、横糸に絹糸と強撚糸を合わせたものを用いて織り、織り目を高くしたもの。
け‐おり【毛織(り)】
1 毛糸で織ること。また、その織物。 2 木綿をけば立たせて織ること。また、その織物。
こうき‐おり【高貴織(り)】
絹織物の一。縦糸に諸撚(もろよ)り、横糸に片撚りの練り染め糸を用いて飛び斜文の組織で織ったもの。多く男子用の着物地にする。
こうばい‐おり【勾配織(り)/紅梅織(り)】
縦糸か横糸、または縦横ともに太さの異なった2種以上の糸を用いて、表面に高低があるようにした平織りの織物。 [補説]「高配織り」とも書く。
こくら‐おり【小倉織】
もと九州の小倉地方で産出した綿織物。厚手でじょうぶなところから帯地・袴地(はかまじ)のほか、作業服や学生服などに多く用いられた。現在は岡山で産する。小倉縞。
こはく‐おり【琥珀織】
縦糸が密に並び、横糸がやや太く、布面に横うねのある平織りの絹織物。帯や袴地(はかまじ)、また和服・婦人服などに用いる。もと外来のもので、天和年間(1681〜1684)京都の西陣で織り出すようになった。
コプト‐おり【コプト織(り)】
3世紀から8世紀にかけて、エジプトのキリスト教徒が創始、発達させた綴(つづ)れ織り。麻・羊毛・絹を素材とし、水鳥や植物、聖書中の人物や場面、幾何図形などを模様の主題とする。
こめ‐おり【縠織(り)】
絹織物で、紗(しゃ)の一種。織り目が米粒状のところと紗地で透き通ったところを組み合わせたもの。公家が用いた。こめ。
ゴブラン‐おり【ゴブラン織】
ベルギーの染織家ゴブラン(J.Gobelin)が15世紀にパリで創製したといわれる綴(つづ)れ織り。人物・静物・風景などを色糸で精巧華麗に織り出したもので、壁掛けに用いる。
さいわい‐おり【幸い織(り)】
縦糸を密に、横糸を数本並べて織り込み、横筋を出した絹織物。博多織に似たもので、光沢がある。女性の帯地などに用いる。