さ‐おり【狭織り】
帯に用いるように、幅を狭く織った倭文布(しずぬの)。後世の真田(さなだ)織りの類という。「いにしへの—の帯を結び垂れ」〈万・二六二八〉
さき‐おり【裂(き)織(り)/割(き)織(り)】
古い布地を細長く裂いて横糸にし、山苧(やまそ)の渋染めや麻・木綿糸を縦糸にして織った厚手の織物。山野の仕事着や防寒着に用いた。襤褸(ぼろ)織り。さっくり。さっこり。
さしこ‐おり【刺(し)子織(り)】
刺し子に似せて織った織物。ふつう、平織りの地に、同色または色の異なる縦糸・横糸を浮かせて模様を織り出したもの。
さなだ‐おり【真田織(り)】
絹糸または綿糸で真田紐のように織ったもの。帯・紐などに用いる。
しけいと‐おり【絓糸織(り)】
絓糸を横糸にして織った織物。襖(ふすま)張り地・表具地などに用いられる。屑糸織り。絓織り。
しけ‐おり【絓織(り)】
「絓糸織(しけいとお)り」の略。
しじら‐おり【縬織(り)】
布面にしじらが出るように織った織物。徳島県産の阿波しじらなど。千々良(ちぢら)織り。
しず‐おり【倭文織(り)】
⇒倭文(しず)
しぶかわ‐ふとおり【渋川太織】
群馬県渋川地方で産する平織物。縱糸に玉糸、横糸に熨斗(のし)糸などを使ったもの。
しま‐おり【縞織(り)】
「縞織物(しまおりもの)」の略。