かど‐の‐おさ【看督長】
平安時代、検非違使(けびいし)庁の下級職員。牢獄(ろうごく)の看守を本来の職務としたが、のちには罪人追捕(ついぶ)が主となった。
か‐の‐きし【彼の岸】
「彼岸(ひがん)」を訓読みにした語。涅槃(ねはん)。「いと罪深かなることにこそ。—に到ることなどか。さしもあるまじき事にて」〈源・早蕨〉
か‐の‐よ【彼の世】
あの世。来世。「—にさへ(極楽往生ヲ)妨げ聞こゆらむ罪のほどを」〈源・総角〉
かぶ・せる【被せる】
[動サ下一][文]かぶ・す[サ下二] 1 上から覆うように物を載せる。「帽子を—・せる」「布団を—・せる」 2 全体に注ぎかける。「頭から水を—・せる」「種に土を—・せる」 3 すでにある色や音...
かぶ・る【被る/冠る】
[動ラ五(四)]《「かがふる」の音変化形「かうぶる」からさらに変化した形》 1 頭や顔などにそれを覆うものを載せる。また、全体をすっぽり覆う。「帽子を—・る」「面を—・る」「毛布を—・って寝る」...
かべ【壁】
安部公房の小説。3部からなる。昭和26年(1951)発表、第1部の「S・カルマ氏の犯罪」は同年芥川賞を受賞。 岡松和夫の小説。昭和34年(1959)、文学界新人賞受賞。
かま‐いり【釜煎り/釜熬り】
戦国時代、罪人を湯または油の煮えたぎった釜の中に入れて殺した極刑。かまゆで。
かみのちいさなとち【神の小さな土地】
《原題God's Little Acre》コールドウェルの長編小説。1933年発表。当時としては大胆な性描写により発禁訴訟が起きたが、判決は無罪。
かみ‐のぼり【紙幟】
1 5月の節句に用いる紙製ののぼり。《季 夏》「笈(おひ)も太刀も五月にかざれ—/芭蕉」 2 江戸時代、罪人を市中に引き回すときや処刑するとき、罪状を書き記して立てた紙ののぼり。
からかさ‐いっぽん【傘一本】
僧が破戒の罪で寺を追放されること。傘1本を持つことだけは許されたところからいう。「諸山の浮気坊主の心を蕩(とら)かし…後—になる時」〈浮・曲三味線・一〉