むぎわら‐ぎく【麦藁菊】
キク科の一年草。高さ60〜90センチ。初夏から秋にかけて、つやのある黄・紅・白色などの総苞(そうほう)をもつ頭状花を開く。切り花やドライフラワーにする。オーストラリアの原産。ヘリクリサム。
むぎわら‐だい【麦藁鯛】
産卵後のマダイ。麦の穂が実るころに漁獲される。《季 夏》「草の戸に—の奢(おご)りかな/冬葉」
むぐら【葎】
広い範囲にわたって生い茂る雑草。また、その茂み。カナムグラ・ヤエムグラなど。もぐら。《季 夏》「山賤(やまがつ)のおとがひ閉る—かな/芭蕉」
む‐ご【無期】
[名・形動ナリ] 1 いつ終わるかわからないこと。また、そのさま。「此度(こたみ)の相撲(すまひ)の勝ち負けの定まらむこと、いと—なり」〈宇津保・内侍督〉 2 長い時間にわたっていること。長期間...
むさ‐くさ
[副] 1 気持ちが沈んで晴れないさま。むしゃくしゃ。「気ガ—シテタマラナイ」〈和英語林集成〉 2 毛などが乱れ生えているさま。もじゃもじゃ。「—としたお髭(ひげ)」〈浮・男色大鑑・七〉 3 ...
むさし‐あぶみ【武蔵鐙】
1 サトイモ科の多年草。関東地方以西の海岸近くの林内にみられる。5月ごろ、仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた太い穂を出す。苞は上部が幅広く、鐙状をしている。 2 武蔵国で作られた鐙。鋂(くさり)を...
むさし‐とみよ【武蔵とみよ】
トゲウオ科の淡水魚。全長約5センチ、体色は灰黄色で背びれにとげをもつ。温度の低い澄んだ水を好み、春から夏にかけて水草で球状の巣を作る。 [補説]かつては東京・埼玉・茨城などでみられたが、水質の変...
むし‐こ【虫籠】
1 虫かご。《季 秋》「乾きたる—の草やあら無沙汰/召波」 2 「虫籠窓(むしこまど)」の略。「源右衛門—より手を出だし」〈浄・堀川波鼓〉
むしとり‐なでしこ【虫取撫子】
ナデシコ科の一年草。高さ約50センチ。葉は卵形で対生。5、6月ごろ、紅または白色の小花が多数咲く。茎の節から粘液を出すが、食虫植物ではない。南ヨーロッパの原産。こまちそう。はえとりなでしこ。《季 夏》
むしゃ‐ぞうし【武者草子】
武者絵をつづった草子。