あん‐こう【安康】
平和で安らかなこと。安穏。書簡で、相手の健康・繁栄などを祝うあいさつの言葉としても用いる。「御—の段」「国家—」
あん‐ご【暗語】
特定の人どうしにだけ通じるように作り定めた暗号となる言葉。
あんごり
[副]驚いたりあきれたりして口を大きく開けるさま。あんぐり。「口を—開いて、眼鏡越しにじっと文三の顔を見守(みつ)め」〈二葉亭・浮雲〉
あん‐ざ【安座/安坐】
[名](スル) 1 あぐらをかくこと。また、くつろいで座ること。 2 何もしないで安らかな状態でいること。「その様子を見ると、手を束(つか)ねて—していられなくなる」〈二葉亭・浮雲〉
あん‐じ【暗示】
[名](スル) 1 物事を明確には示さず、手がかりを与えてそれとなく知らせること。また、そのような手がかり。サジェスチョン。「—を与える」「将来を—する事件」 2 人の感情や考えが、言葉や絵など...
アンスリウム【anthurium】
サトイモ科アンスリウム属の常緑、多年生の植物の総称。メキシコ・コロンビアを中心に600種以上が知られる。観葉植物として葉や仏炎苞(ぶつえんほう)を観賞する。
あん‐ず【杏子/杏】
《「あんず(杏子)」は唐音》バラ科の落葉小高木。春、葉より先に梅に似た花が咲く。花は淡紅色、一重または八重。実は橙黄色で、生食し、干しあんずやジャムなどにもする。種子は漢方で杏仁(きょうにん)と...
あんず‐たけ【杏茸】
アンズタケ科のキノコ。夏から秋に、針葉樹林に群生。鮮やかな橙黄(とうおう)色。傘は直径3〜8センチで、アンズに似た香りがある。微量の毒成分を含むが、広く食用とされる。ジロール。
アンゼリカ【angelica】
《「アンゲリカ」「アンジェリカ」とも》セリ科シシウド属の多年草の総称。花はシシウドに、葉はセロリに似て葉柄が太い。強い香りがあり、薬用のほか洋菓子やハーブティーの材料、リキュールの香料などにする。
あん‐ぜん【暗然/黯然/闇然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 悲しみ、絶望などで心がふさぐさま。気落ちするさま。「—として云うべき言葉もなく」〈谷崎・春琴抄〉 2 暗いさま。黒いさま。また、はっきりしないさま。「沖より来...