ほん‐どうし【本動詞】
1 国文法で、補助動詞に対して、本来の意味で独立的に用いられた動詞。例えば、「読んでみる」の「みる」(補助動詞)に対し、「星を見る」の「見る」の類。 2 英文法などで、助動詞に対して、一般の動詞。
ぼきえことば【慕帰絵詞】
絵巻。10巻。正平6=観応2年(1351)作。本願寺3世覚如の伝記を描いたもので、覚如の子慈俊撰。絵は藤原隆昌・隆章、詞書(ことばがき)は三条公忠ら。1、7巻のみ文明14年(1482)の補作で、...
まく‐ことば【幕詞】
武士が軍陣に用いた忌み詞。幕を張ることを場合に応じて言い分けたもの。味方のは「打つ」、敵の場合は「引く」、船には「走らかす」、座敷・桟敷などには「囲う」といった類。
まくら‐ことば【枕詞/枕言葉】
1 昔の歌文、特に和歌に用いられる修辞法の一。一定の語句に冠してこれを修飾し、または語調を整える言葉。普通は5音、まれに3音・4音などのものもある。「あしひきの」「たらちねの」「ひさかたの」など...
みくに‐ことば【御国言葉/御国詞】
日本語。漢語に対する、やまとことば。
むしゃ‐ことば【武者言葉/武者詞】
戦国時代、武士社会で使用された言葉。また、戦場で武士が使用した言葉。
めい‐し【名詞】
品詞の一。国文法では、自立語で活用がなく、文の主語となることができるもの。代名詞とともに体言と総称する。数詞などもこれに含まれる。意味上、固有名詞・普通名詞などに分けられるが、文法上は区別する必...
めい‐せりふ【迷台詞/迷科白】
《「名台詞」をもじった語》世間に知られた名台詞に似ているが、見当違いな語句をならべたもの。迷文句。
もうこしゅうらいえことば【蒙古襲来絵詞】
鎌倉後期の絵巻。2巻。奥書に永仁元年(1293)の年紀が残り、このころの作とされる。文永・弘安の役に参加した肥後の武士竹崎季長(たけざきすえなが)が、みずからの戦功を中心に描かせたもの。描写は正...
もじ‐ことば【文字言葉/文字詞】
女房詞のうち、ある語の頭の一音ないし二音に「もじ」という語を付けたもの。「かもじ(=髪)」「そもじ(=そなた)」「はもじ(=はずかし)」「ゆもじ(=湯巻)」など。