かけ‐ことば【掛け詞/懸け詞】
一つの言葉に同時に二つの意味をもたせる修辞法。「立ち別れいなばの山の峰におふるまつとし聞かば今帰り来(こ)む」〈古今・離別〉の歌で、「いなば」に「立ち別れ往(い)なば」と「因幡(いなば)の山」の...
かげ‐ぜりふ【陰台詞/陰科白】
無声映画で、弁士が陰で画面の人物に代わってしゃべった台詞(せりふ)。
かこ‐ぶんし【過去分詞】
《past participle》分詞の一。動詞の性質をもった形容詞の働きをする。また、助動詞と結びついて完了形・受動態をつくる。
かさね‐ことば【重ね言葉/重ね詞】
1 意味を強めるために、同じ言葉、または同じ意味の言葉を重ねて用いること。また、その言葉。「降りに降る」「仮庵(かりほ)の庵(いほ)」の類。 2 言葉の遊戯で、語頭に同じ音のつく言葉をまちがえず...
かさん‐めいし【可算名詞】
《countable noun》英語で、名詞を数に関する用い方の観点から分類した一。単数と複数の対立が可能とみられるものをさす。一定の形状や限界をもち、一つ、二つと数えることができる。普通名詞と...
かざし‐ことば【翳し詞】
忌み詞の一。俳諧などで、正月三が日の間に、物の名を忌み、呼びかえて使う言葉。「雨」を「おさがり」、「寝る」を「いねつむ」、「おきる」を「いねあぐ」という類。
か‐し【歌詞】
1 歌曲や歌謡曲・歌劇などの、節をつけて歌う言葉。歌の文句。 2 和歌に用いる言葉。うたことば。歌語。
かのう‐どうし【可能動詞】
五段(四段)活用の動詞が可能の助動詞「る(れる)」を吸収して、下一段活用に転じ、可能の意味を表すようになったもの。「書ける」「泳げる」「読める」の類。命令形はない。 [補説]現在では、五段活用以...
かみ‐ごと【神言/神語/神詞】
1 神のお告げ。神託。託宣。 2 神または神事に関する語りごと。
かむ‐よごと【神寿詞】
古代、出雲の国造(くにのみやつこ)が新任して1年の潔斎(けっさい)ののちに、朝廷で奏上した祝いの言葉。出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかむよごと)。