こう‐はく【黄白】
1 黄色と白色。おうびゃく。 2 金と銀。転じて、金銭。「徒(いたず)らに—万能主義を信奉するの弊」〈漱石・野分〉
こう‐ふく【口腹】
1 口と腹。転じて、のみくい。飲食。また、食欲。「—を満たす」「—の欲」 2 口先と腹の中。言うことと思っていること。
こう‐ふん【口吻】
口先(くちさき)。口もと。転じて、物の言い方。話し方。口ぶり。「不服そうな—」
首(こうべ)を回(めぐ)ら・す
振り返って見る。振り向く。転じて、過去を振り返る。「昔日(せきじつ)の出来事に—・す」
こう‐み【厚味】
[名・形動]味がこってりしていて、おいしいこと。また、そのさま。転じて、ごちそう。
こう‐もん【衡門】
2本の柱に横木をかけ渡しただけのそまつな門。転じて、貧しい者または隠者の住居をいう。冠木門(かぶきもん)。
こうろ‐なん【行路難】
道を行くのに難儀すること。転じて、世渡りの困難なこと。
こ‐ぎたな・い【小汚い】
[形][文]こぎたな・し[ク]どことなくきたない。うすよごれている。転じて、卑劣である。薄汚い。「—・いかっこう」「—・いやり方」⇔小綺麗(こぎれい)。 [派生]こぎたなさ[名]
こ‐けい【孤閨】
ひとり寝の部屋。転じて、夫の長い留守の間、妻がひとりで暮らすこと。
こけ‐の‐いおり【苔の庵】
苔の生えた古いいおり。転じて、僧・隠者などの住む粗末な住まい。こけのいお。「まれに来て聞くだに悲し山がつの—の庭の松風」〈金槐集・下〉