げ‐こく‐じょう【下剋上/下克上】
1 下の者が上の者に打ち勝って権力を手中にすること。南北朝時代から戦国時代、農民が領主に反抗して一揆として蜂起し、また、家臣が主家を滅ぼして守護大名や戦国大名になっていった乱世の社会風潮をいう。...
げさく‐にん【下作人】
中世後期、名主・作人の下に属し、実際に耕作した荘園農民。
げんでん‐ほう【限田法】
中国で制定された土地所有の制限に関する法令。前漢の董仲舒(とうちゅうじょ)が豪族による大土地所有の制限と小農民の保護のために提案し、前7年、哀帝によって公布された。のちに宋の仁宗も田租などの脱税...
こうきん‐の‐らん【紅巾の乱】
中国、元末期の1351〜1366年、異民族王朝の元を倒し、漢民族王朝を復活するきっかけとなった農民の反乱。白蓮(びゃくれん)教徒などの宗教的結社が中心勢力となり、紅色の頭巾(ずきん)を用いた。反...
こうきん‐の‐らん【黄巾の乱】
中国で後漢末期に、張角が首領となって起こした農民の反乱。184年、黄老の教えに基づく太平道を奉じ、全員が土の徳を示す黄色い布を付けて決起したが、張角の死で衰え、平定された。黄巾の賊。
こうご‐のうみんせんそう【甲午農民戦争】
1894年、朝鮮李朝末に起こった東学の信徒を中心とした農民の反乱。鎮圧のため李朝政府は清国に派兵を要請、日本も出兵して乱は鎮圧されたが、日清戦争を誘発する結果を招いた。東学党(とうがくとう)の乱。
こうさく‐けん【耕作権】
農民が土地を耕作する権利。ふつう、小作権と同義に用いられる。
こうそう‐の‐らん【黄巣の乱】
875〜884年、中国の唐末期に起きた農民の反乱。王仙芝の起こした反乱に呼応して、山東の黄巣も蜂起・合流。四川以外の全土を巻き込んだ。王仙芝の死後、黄巣は880年長安に入って国号を大斉とし皇帝の...
こう‐でん【公田】
《「くでん」とも》 1 律令制で、国家に所有権があると考えられた田地。 2 律令制で、1から口分田・位田・職田などを分けたあとの残った田地。農民に賃租させて国家が収益をあげた。乗田。⇔私田。 3...
こう‐ほう【貢法】
中国古代、夏(か)の税法。農民一人に田地50畝を与え、その10分の1の収穫を貢(税)として納めさせた。