あん◦べし
[連語]《動詞「あり」の連体形に推量の助動詞「べし」が付いた「あるべし」の音変化》当然あるはずだ。きっとあるだろう。あべし。「ひがひがしき心のたぐひやは、また世に—◦べかめる」〈源・総角〉
あん◦めり
[連語]《動詞「あり」の連体形に推量の助動詞「めり」の付いた「あるめり」の音変化》あるように見える。あるようである。あめり。「わが家とおぼしき所は、異になむ—◦めれば」〈かげろふ・上〉
い・い【好い/善い/良い】
[形](「よい」のくだけた言い方。ふつうは終止形・連体形だけが用いられる) 1 「よい」に同じ。「器量が—・い」「—・いようにしてくれ」「もっと勉強すれば—・いのに」「もう—・いかい、もう—・い...
いか‐なる【如何なる】
[連体]《動詞「いかなり」の連体形から》「いかな」に同じ。「—ことがあろうとも驚かない」
いけ‐る【生ける】
[連語]《動詞「い(生)く」(四段)の已然形+完了の助動詞「り」の連体形》生きている。「生きとし—もの」 [補説]現代語では「生けるがごとく」のような文語表現や連体詞のように用いることが多い。
い‐じょう【以上/已上】
[名] 1 数量・程度・優劣などの比較で、それより上の範囲であること。数量では、その基準をも含む。「七〇歳—の老人」「期待—の大活躍」「君—の実力がある」⇔以下。 2 それより前に述べたこと。...
い‐な【異な】
[連体]《形容動詞「い(異)なり」の連体形「いなる」から》普通と変わった。変な。妙な。「—ことを伺いますが」「縁は—もの味なもの」
いに‐し【往にし】
《動詞「い(往)ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形「し」から》 [名]過ぎ去った時。往時。「—をしのぶ」
[連体]過ぎ去った。「—世」「—年」
いぬる【往ぬる/去ぬる】
[連体]《動詞「い(往)ぬ」(ナ変)の連体形から》過ぎ去った。去る。「—朔(ついたち)の日の夢に」〈源・明石〉
いろ‐よ・い【色好い】
[形][文]いろよ・し[ク] 1 こちらの望みにそうようなさま。都合がよい。好ましい。主に連体形が用いられる。「—・い返事」 2 容姿が美しい。「—・き人を見そめて」〈浮・好色袖鑑〉