はな‐まつり【花祭(り)】
1 4月8日の釈迦(しゃか)の誕生日に修する灌仏会(かんぶつえ)の通称。《季 春》 2 愛知県北設楽(きたしたら)郡を中心に、年末から正月にかけて行われる祭事。祭場の中央にかまどを築いて湯釜を据...
はらな‐こく【波羅奈国】
《(梵)Bārāṇasīの音写》古代インドの国。首都は現在のバラナシにあたる。釈迦(しゃか)が成道ののち最初に説法を行った鹿野苑(ろくやおん)があった。
はん‐げ【半偈】
偈文の半分。特に、諸行無常偈の後半の「生滅滅已(めつい)、寂滅為楽」のこと。釈迦が雪山(せっせん)で修行中に、身を羅刹(らせつ)に与えることを約して聞くことができたという。
槃特(はんどく)が愚痴(ぐち)も文殊(もんじゅ)が知恵(ちえ)
愚者も修行に励めば、知者と同じように悟りを得るということ。槃特も文殊も釈迦(しゃか)の弟子で、前者は愚者の代表、後者は知者の代表とされる。
バゴー【Bago】
ミャンマー南部の都市。旧首都ヤンゴンの北東約70キロメートル、バゴー川沿いに位置する。交通の要地。9世紀にモン人が建設、ペグー朝・トゥングー朝の都となった。全長55メートルの巨大な寝釈迦仏で知ら...
バプーオン【Baphuon】
カンボジア北部、アンコールにあるヒンズー教および仏教寺院の遺跡。アンコールトムのバイヨン寺院の北西に位置する。11世紀半ば、クメール王朝のウダヤーディチャバルマン2世により建立。3層からなるピラ...
バラナシ【Varanasi】
インド北部、ウッタルプラデシュ州東端の宗教都市。ガンジス川中流域で最大の都市であり、ヒンズー教徒の聖地。ビシュワナート寺院やドゥルガー寺院をはじめ、1500以上ものヒンズー教寺院があり、河岸に約...
ばん‐れいし【蕃茘枝】
バンレイシ科の落葉低木。高さ約5メートル。葉は楕円形、花は小さくて黄緑色。実は球形で黄緑色に熟し、いぼ状の突起に覆われ、釈迦の頭にたとえて仏頭果ともいう。果肉はクリーム状で香りと甘味があり、食用...
火(ひ)に入(い)る虫(むし)
「飛んで火に入る夏の虫」の略。「笛に寄る鹿—」〈浄・釈迦如来〉
ひ‐めつ【非滅】
釈迦の死。釈迦の入滅は衆生済度の方便で、真の入滅ではないというところからいう。