あかれ‐あかれ【別れ別れ】
[副](多く「に」を伴って)あちこちに分散しているさま。別々に。散り散りに。「をとこ君達の御母、みな—におはしましき」〈大鏡・為光〉
あ‐が‐きみ【吾が君】
[連語] 1 自分の主人、また、上位の貴人を敬って呼ぶ語。御主人様。あなた様。「—は、なにの御位にかおはしますらむ」〈宇津保・春日詣〉 2 親しみを込めて相手に呼びかける語。わたしのお方。あなた...
あずかり【預(か)り】
1 人や物などを預かること。「—物」「保護—」 2 預かり証。「一筆—を書く」 3 物事の決着をつけないで持ち越すこと。特に相撲などで、勝負をつけないままにすること。「その件は次回まで—としよう...
あそび‐ごころ【遊び心】
1 遊びたいと思う気持ち。また、遊び半分の気持ち。 2 ゆとりやしゃれけのある心。「まじめ一方で—がない」 3 音楽を好む心。「みかど、いみじう—おはしませど」〈栄花・鶴の林〉
あて・ぶ【貴ぶ】
[動バ上二]品があるように振る舞う。貴人らしくする。「若き君達とて、すきずきしく—・びてもおはしまさず」〈源・東屋〉
あべ【阿倍】
姓氏の一。 [補説]「阿倍」姓の人物阿倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)阿倍比羅夫(あべのひらぶ)
いかけまつ【鋳掛松】
歌舞伎狂言「船打込橋間白浪(ふねへうちこむはしまのしらなみ)」の通称。また、その主人公の鋳掛屋松五郎のこと。
いかなれ‐ば【如何なれば】
[連語]《動詞「いかなり」の已然形+接続助詞「ば」》 1 どういうわけで。「—かくおはしますならむ」〈源・葵〉 2 なぜか。どうしてか。「—、気色もうちかはり」〈浜松・四〉
いか‐に【如何に】
[副] 1 状態などについての疑問を表す。どのように。どんなふうに。「人間、—生くべきか」「彼の運命や—」 2 程度などについて推量する気持ちを表す。どれほど。どんなに。「—大きな打撃を受けた...
いさ
[副] 1 (あとに「知らず」の意の語句を伴って)さあどうだか。「人は—心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける」〈古今・春上〉 2 (「知らず」を含んだ意で用いる)さあどうだかわからない。「...