たいさいぼうクローン【体細胞クローン】
皮膚や臓器など特定の組織に分化した体細胞を用いて遺伝的に同一の個体を作りだすクローン技術。皮膚や乳腺などの体細胞から取り出した核を、別の個体から採取し核を取り除いた卵細胞に移植して再構築胚を作製し、さらに仮親となる別の個体に移植して作る方法が一般的。 [補説]体細胞クローン動物は出生前後や若齢期の死亡率が高い。これは、再構築胚が十分な全能性(生体を構成するすべての細胞に分化する能力)を獲得していないために起こると考えられている。
たいさいぼうぶんれつ【体細胞分裂】
真核生物の最も一般的な分裂・増殖方法。染色体が縦裂して両極へ分離し、母細胞と同じ染色体数が娘細胞 (じょうさいぼう) に分配される。→細胞分裂
たいさいぼうこうひんどとつぜんへんい【体細胞高頻度突然変異】
抗体の産生を担うB細胞で、免疫グロブリン(抗体として機能するたんぱく質)の遺伝子に体細胞レベルの突然変異が高頻度で起こること。この変異は、抗原と結合する可変領域で起こり、これによって、特定の抗原に対してより親和性の高い抗体が産生されるようになる。高頻度体細胞突然変異。体細胞超突然変異。体細胞超変異。SHM (somatic hypermutation)。