じょう【判官】
律令制で、四等官(しとうかん)の第三位。庁内の取り締まり、主典(さかん)の作る文案の審査、宿直の割り当てなどをつかさどった。「丞」「掾」など官司により用字が異なる。→四等官
ぞう【判官】
「じょう(判官)」に同じ。「右近の—なる人の」〈源・藤裏葉〉
はん【判】
1 文書などに押して、しるしとするもの。印判。印形(いんぎょう)。はんこ。また、そのしるし。「書類に—をもらう」 2 書き判。花押(かおう)。 3 《「ばん」とも》紙や本などの大きさの規格を示す...
はん【判】
[音]ハン(呉)(漢) バン(慣) [訓]わかる [学習漢字]5年 〈ハン〉 1 二つに分かれる。「剖判(ほうはん)」 2 はっきり見分ける。「判断・判定・判読・判別/批判・評判(ひょうばん)...
はん‐かがみ【判鑑】
印鑑の真偽を照合するために、あらかじめ役所・番所・取引先などに提出しておく印影の見本。印鑑。
はん‐がた【判形/判型】
1 浮世絵版画の紙の大きさ。大判・間判(あいばん)・中判・細判・柱絵がある。 2 (判型)本や新聞などの大きさ。A5判・B6判など。はんけい。 [補説]主な判型2の寸法(単位はミリメートル)規格...
はん‐がん【判官】
1 ⇒ほうがん(判官) 2 裁判官。「朋友は、今は—になって地方に行て居るが」〈独歩・武蔵野〉
はんがん‐びいき【判官贔屓】
「ほうがんびいき(判官贔屓)」に同じ。
ほうがん‐びいき【判官贔屓】
悲劇的英雄、判官源義経に同情する気持ち。転じて、弱者・敗者に同情し声援する感情をいう。
はん‐ぎょう【判形】
書き判。また、印形(いんぎょう)。「寄進状を書き、—を加へて」〈盛衰記・一九〉