しで‐こぶし【幣辛夷/四手拳】
モクレン科の落葉小高木。葉は長楕円形で、春、葉の開く前に紅がかった白色の大形の花をつける。中国の原産で、庭木にする。ひめこぶし。《季 春》
にき‐て【和幣/幣帛/幣】
《後世は「にぎて」「にきで」とも》榊(さかき)の枝に掛けて、神前にささげる麻や楮(こうぞ)で織った布。のちには絹や紙も用いた。「下枝(しづえ)には青—、白—をとりしでて」〈神代紀・上〉
ぬさ【幣】
1 祈願をし、または、罪・けがれを払うため神前に供える幣帛(へいはく)。紙・麻・木綿(ゆう)などを使う。みてぐら。御幣(ごへい)。幣帛。 2 旅の無事を祈って贈るもの。はなむけ。「さて東に帰り下...
ぬさ‐ぶくろ【幣袋】
道中の安全を祈るため、道祖神に捧げる幣を入れてたずさえた袋。
へい【幣】
1 神前に供える布帛(ふはく)。みてぐら。ぬさ。 2 貢ぎ物。礼物。 3 紋所の名。御幣(ごへい)を図案化したもの。
へい【幣】
[常用漢字] [音]ヘイ(漢) [訓]ぬさ みてぐら 1 神前に供える布。「幣帛(へいはく)/官幣・御幣・奉幣」 2 贈り物。貢ぎ物。「幣物(へいもつ)」 3 通貨。銭。「幣制/貨幣・紙幣・造幣...
へい‐ぐし【幣串】
木綿(ゆう)・麻・紙などの四手(しで)を挟むための木や竹。また、そうして作った幣帛(へいはく)。
へい‐し【幣紙】
御幣(ごへい)をつくるための紙。
へい‐せい【幣制】
貨幣の発行や流通などについての制度。「—改革」
へい‐そく【幣束】
1 神に供えるささげもの。幣帛(へいはく)。ぬさ。みてぐら。にぎて。 2 裂いた麻やたたんで切った紙を細長い木に挟んだもの。祓(はらい)のときに用いる。御幣(ごへい)。