うだがわ‐げんずい【宇田川玄随】
[1756〜1798]江戸中期の蘭学者。江戸の人。津山藩医。名は晋。号、槐園(かいえん)。オランダの内科書「西説内科撰要」を翻訳。蘭学の発展に尽力した。
うだがわ‐しんさい【宇田川榛斎】
[1770〜1835]江戸後期の蘭医。伊勢の人。本名、安岡璘。字(あざな)は玄真。玄随の養子。翻訳にすぐれ、「遠西医方名物考」「和蘭内景医範提綱」などを刊行。
うだがわ‐ようあん【宇田川榕庵】
[1798〜1846]江戸後期の蘭学者。日本の化学の開拓者。江戸の人。本名、江沢榕。蘭学者の江沢養樹の子。榛斎の養子。馬場佐十郎らに蘭学を学び、化学・植物学・薬学に通じた。著「舎密開宗(セイミか...
うだ‐てんのう【宇多天皇】
[867〜931]第59代天皇。在位887〜897。光孝天皇の第7皇子。名は定省(さだみ)。菅原道真を登用し、藤原氏を抑えて政治の刷新を図った。その治世を後世、寛平(かんぴょう)の治という。譲位...
うちこ‐ないしんのう【有智子内親王】
[807〜847]平安初期の女流漢詩人。嵯峨(さが)天皇の皇女。初代の賀茂斎院となった。その詩は「経国集」に採録。
うちだ‐いつみ【内田五観】
[1805〜1882]幕末・明治初期の数学者。江戸の人。通称、恭。日下誠(くさかまこと)・高野長英に数学・蘭学を学ぶ。明治政府に仕えて太陽暦の採用に貢献。著「古今算鑑」など。
うちだ‐ぎんぞう【内田銀蔵】
[1872〜1919]経済史学者。東京の生まれ。京大教授。日本経済史研究の開拓者。日本史研究の近代的学風を確立。著「日本近世史」「経済史」など。
うちだ‐こうさい【内田康哉】
[1865〜1936]外交官・政治家。熊本の生まれ。明治末から五度外相を務めた。満州事変後、満鉄総裁、斎藤内閣の外相となり、幣原(しではら)協調外交に対して、焦土外交とよばれる強硬な外交政策を推...
うちだ‐せいのすけ【内田清之助】
[1884〜1975]鳥類学者。東京の生まれ。農林技師として日本の野鳥保護行政に尽力し、「鳥の博士」として知られた。著「日本鳥類図説」「鳥学講話」など。
うちだ‐とむ【内田吐夢】
[1898〜1970]映画監督。岡山の生まれ。本名、常次郎。社会的に抑圧された人間の苦闘を描いた。代表作は、「生ける人形」「土」「飢餓海峡」など。