エウリピデス【Eurīpidēs】
[前484ころ〜前406ころ]古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人。神話伝説に人間的写実性を取り入れ、新しい傾向の悲劇を生んだ。作品に「メデイア」「トロイアの女」「バッコスの信女たち」など。→ギリシャ悲劇
えうん【恵運】
[798〜869]平安前期の真言宗の僧。山城の人。承和9年(842)入唐し、青竜寺の義真から灌頂(かんじょう)を受け、経典・仏像などを請来(しょうらい)。のち、安祥寺を開き、安祥寺僧都(そうず)...
えおん【慧遠】
[523〜592]中国、隋の僧。北周の武帝の仏教廃止令に抗した。のち、長安の浄影寺(じょうようじ)に住み、講説を行った。著「大乗義章」など。浄影寺慧遠。
えがみ‐なみお【江上波夫】
[1906〜2002]考古学者・東洋史学者。山口の生まれ。東大教授・上智大教授・古代オリエント博物館館長。アジアの民族・文化形成史、東西文化交渉史を研究。日本国家の起源について、騎馬民族説を唱え...
えがみ‐ふじお【江上不二夫】
[1906〜1982]生化学者。東京の生まれ。東大教授。核酸の構造・機能を研究し、日本における分子生物学を育てた。有機化学の分野でも業績があり、国際生命の起源学会会長などを務めた。著「生化学」「...
えくに‐かおり【江国香織】
[1964〜 ]小説家・児童文学作家。東京の生まれ。童話作家として評価された後、詩的でみずみずしい作風の恋愛小説で若い女性の支持を得る。「号泣する準備はできていた」で直木賞受賞。他に「こうばしい...
えざき‐まさのり【江崎誠致】
[1922〜2001]小説家。福岡の生まれ。復員して政治活動に身を投じるが、その後は冷静な筆致で戦記ものを執筆。「ルソンの谷間」で直木賞受賞。他に「名人碁所(ごどころ)」「十字路」など。
エジソン【Thomas Alva Edison】
[1847〜1931]米国の発明家。電気学を学ぶ。1869年、電気投票記録機の発明に始まり、株式相場表示機・電信機・送話器・蓄音機・白熱電球・映画用撮影機・映写機・蓄電池などを次々に発明。特許は...
えじま‐きせき【江島其磧】
[1667〜1736]江戸中期の浮世草子作者。京都の人。本名、村瀬権之丞。通称、庄左衛門・市郎左衛門。井原西鶴のあとを受け、八文字屋自笑のもとで役者評判記・浮世草子を著した。著「傾城(けいせい)...
エセーニン【Sergey Aleksandrovich Esenin】
[1895〜1925]ソ連の詩人。農村の出身で、ロシアの自然への愛情をこめた抒情詩を作った。社会主義革命を支持したが、心理的破綻から自殺。作「ラドウニツァ」「酒場のモスクワ」など。