えんちん【円珍】
[814〜891]平安前期の天台宗の僧。讃岐(さぬき)の人。延暦寺の第5世座主(ざす)。寺門派の祖。義真に師事。入唐して多数の経疏(きょうしょ)を請来(しょうらい)し、天台密教(台密)を盛んにし...
エンツェンスベルガー【Hans Magnus Enzensberger】
[1929〜2022]ドイツの詩人・評論家。季刊誌「時刻表」を主宰し、現代社会の批判を中心に政治や文学を論じた。詩集「狼たちの弁護」、評論集「意識産業論」など。エンツェンベルガー。
エンデ【Michael Ende】
[1929〜1995]ドイツの児童文学者。父エドガーはシュールレアリスムの画家。時間泥棒から人々を救う少女を描いた「モモ」が、世界的ベストセラーとなる。文明批判を織りこみながら空想の世界をたくみ...
えんどう‐しゅうさく【遠藤周作】
[1923〜1996]小説家。東京の生まれ。「第三の新人」の一人。「白い人」で芥川賞受賞。日本人の罪の観念やキリスト教を主題とした「海と毒薬」「沈黙」などの作品があるほか、軽妙なエッセー「狐狸庵...
えんどう‐みのる【遠藤実】
[1932〜2008]作曲家。東京の生まれ。演歌師をしながら独学で作曲を学ぶ。創作活動のほか、レコード会社の創業など音楽文化の振興と普及活動に取り組んだ。日本音楽著作権協会会長。没後、国民栄誉賞...
エンニウス【Quintus Ennius】
[前239〜前169]古代ローマの詩人。ラテン文学の父といわれた。叙事詩「年代記」など。
えんにん【円仁】
[794〜864]平安初期の天台宗の僧。下野(しもつけ)の人。最澄(さいちょう)に師事。入唐し、多くの経書を請来(しょうらい)した。比叡山に総持院・常行三昧堂(じょうぎょうさんまいどう)を建立、...
えん‐の‐ぎょうじゃ【役の行者】
奈良時代の山岳修行者。修験道の祖。大和国葛城山で修行し、吉野の金峰山(きんぶせん)・大峰山などに霊場を開いた。仏教に通じ、祈祷(きとう)・呪術などをよくしたが、文武天皇のとき、讒言(ざんげん)...
えん‐ばい【袁枚】
[1716〜1797]中国、清代の文人。字(あざな)は子才。号は簡斎・随園老人。詩は格式にとらわれず、自己の性情を自由に表現すべきものと性霊(せいれい)説を主張。食通としても知られ、「随園食単」...
エンプソン【William Empson】
[1906〜1984]英国の批評家・詩人。ケンブリッジ大学在学中に書いた評論「曖昧の七つの型」で、ニュークリティシズムへの道を開いた。詩風は難解。日本の大学で教鞭(きょうべん)をとったこともある...