きようら‐けいご【清浦奎吾】
[1850〜1942]政治家。熊本の生まれ。旧刑事訴訟法・保安条例の制定に参画。第二次山県内閣の法相として治安警察法を制定。大正13年(1924)首相に就任したが、護憲三派の攻撃で総辞職。
きよおか‐たかゆき【清岡卓行】
[1922〜2006]小説家・詩人。中国大連の生まれ。大連を追想した「アカシヤの大連」で芥川賞受賞。他に小説「海の瞳」「マロニエの花が言った」、詩集「日常」「パリの五月に」など。芸術院会員。
きよさわ‐きよし【清沢洌】
[1890〜1945]ジャーナリスト。長野の生まれ。米国留学ののち朝日新聞の記者などを経て、フリーの評論家となる。反軍国主義の立場に立ち、自由主義者として外交・政治評論に活躍。著作に「日本外交史...
きよざわ‐まんし【清沢満之】
[1863〜1903]真宗大谷派の僧。愛知の生まれ。幼名、満之助。浩々洞(こうこうどう)を結成して雑誌「精神界」を発刊し、絶対的精神主義を唱導した。大谷大学初代学長を務めた。
きよの‐けんじ【清野謙次】
[1885〜1955]病理学者・人類学者。岡山の生まれ。京大教授。生体染色法を研究。また、縄文人などの人骨を収集して計測による研究を行い、原日本人説を提唱した。著「日本考古学・人類学史」「日本貝...
きよもと‐うめきち【清元梅吉】
清元節三味線方。 (2世)[1854〜1911]初世の門弟。江戸の生まれ。立(たて)三味線として活躍。「三千歳」「隅田川」などを作曲。
(3世)[1889〜1966]2世の子。大正11年(1...
きら‐たつお【吉良竜夫】
[1919〜2011]生態学者。大阪の生まれ。熱帯雨林など植物生態学の研究で知られる。大阪市立大学教授のほか滋賀県琵琶湖研究所の初代所長などを務め、自然環境の保護にも力を尽くした。
キリコ【Giorgio de Chirico】
[1888〜1978]イタリアの画家。ギリシャ生まれ。幻想的、神秘的な画風によって形而上絵画を代表、シュールレアリスムの先駆者とされる。デ=キリコ。
きりたけ‐もんじゅうろう【桐竹紋十郎】
文楽の人形遣い。 (初世)[1847?〜1910]大坂の生まれ。本名、小林福太郎。桐竹門十郎の子。父の名跡門十郎を継いだが、のち紋十郎と改めた。女形遣いの名手。
(2世)[1900〜1970...
きりの‐なつお【桐野夏生】
[1951〜 ]小説家。石川の生まれ。犯罪に走る女性の心理などをリアリティーあふれる手法で描く。「柔らかな頰」で直木賞受賞。他に「OUT」「グロテスク」「魂萌(たまも)え!」など。