もりかわ‐きょろく【森川許六】
[1656〜1715]江戸前期・中期の俳人。蕉門十哲の一人。彦根藩士。名は百仲(ももなか)。別号、五老井・菊阿仏。漢詩・絵画に親しみ、北村季吟系の俳諧を学んだが、のち芭蕉に師事。編著「風俗文選」...
モンターレ【Eugenio Montale】
[1896〜1981]イタリアの詩人。エルメティズモの代表者の一人で、戦後イタリア詩の中心的詩人として活躍。批評も書き、小説家ズベーボを見出したことでも知られる。1975年ノーベル文学賞受賞。詩...
モンテリウス【Gustav Oscar Montelius】
[1843〜1921]スウェーデンの考古学者。近代的考古学の創始者の一人。遺物の型式などから絶対年代を判定する科学的研究法を確立した。著「考古学研究法」など。
モーパッサン【Guy de Maupassant】
[1850〜1893]フランスの小説家。自然主義の代表的作家の一人。鋭い人間観察と強い厭世思想のもとに、簡潔な文体で人生の一断面を描いた。晩年、発狂。作「脂肪の塊」「女の一生」「ベラミ」など。
ヤコブ【Jacobus】
旧約聖書中の族長の一人。イサクの子。双子の兄エサウを欺(あざむ)いて長子権を奪った。神の使いと組み打ちして祝福を受け、イスラエル(神が支配する)の名を与えられた。12人の息子はイスラエル十二部...
やすおか‐しょうたろう【安岡章太郎】
[1920〜2013]小説家。高知の生まれ。「第三の新人」の一人。「悪い仲間」「陰気な愉(たの)しみ」で芥川賞受賞。他に「海辺(かいへん)の光景」「幕が下りてから」「流離譚(りゅうりたん)」など...
やながわ‐しゅんよう【柳川春葉】
[1877〜1918]小説家。東京の生まれ。本名、専之(つらゆき)。尾崎紅葉門下の四天王の一人。作「錦木」「生(な)さぬ仲」など。
やなぎさわ‐きえん【柳沢淇園】
[1704〜1758]江戸中期の文人・画家。字(あざな)は公美(こうび)。柳里恭(りゅうりきょう)ともよばれる。大和郡山藩の重臣。儒仏・医学・書画など16芸に通じたといわれる。特に絵画は精緻(せ...
やまぐち‐しずえ【山口シヅエ】
[1917〜2012]政治家。東京の生まれ。本名、静江。昭和21年(1946)の衆議院議員選挙に当選し、日本初の女性国会議員の一人となる。「下町の太陽」と呼ばれて親しまれ、売春防止法制定などに尽...
やまべ‐の‐あかひと【山部赤人】
奈良前期の歌人。三十六歌仙の一人。万葉集に長歌・短歌50首を残す。史書に名が見えず、下級官吏であったと思われる。自然美を詠じた作に秀歌が多い。後世、柿本人麻呂とともに歌聖と称された。生没年未詳。