かどや‐しちろうべえ【角屋七郎兵衛】
[1610〜1672]江戸前期の商人。伊勢松坂の人。祖父の代からの廻船問屋で、安南との交易に従事。鎖国後も現地にとどまった。
きのうち‐よし【木内克】
[1892〜1977]彫刻家。茨城の生まれ。渡欧してブールデルに師事。デフォルメによる特異な作風で具象派彫刻を代表した。
き‐の‐ないし【紀内侍】
平安中期の歌人。貫之(つらゆき)の娘。鶯宿梅(おうしゅくばい)の故事で有名。紅梅の内侍。生没年未詳。
きむら‐しげなり【木村重成】
[?〜1615]近世初期の武将。長門守(ながとのかみ)。豊臣秀頼に仕え、大坂冬の陣で奮戦。和議の使者として、見事な進退を見せたという。大坂夏の陣で戦死。 塚原渋柿園の歴史小説。明治40年(1...
きむら‐ひさし【木村栄】
[1870〜1943]天文学者。石川の生まれ。岩手県奥州市の緯度観測所で緯度変化の観測に従事。明治35年(1902)、緯度変化の公式にZ項(木村項)を付加すべきことを提唱。文化勲章受章。
キャプラ【Frank Capra】
[1897〜1991]米国の映画監督。イタリア生まれ。理想主義的で軽快な風刺喜劇を得意とした。1934年、「或(あ)る夜の出来事」でアカデミー賞の主要部門を独占。他に「オペラハット」「スミス都へ...
き‐ゆうこう【帰有光】
[1506〜1571]中国、明の文人。崑山(江蘇省)の人。字(あざな)は熙甫(きほ)、号は震川。身辺の雑事を繊細かつ叙情的に描いた散文は高く評価され、王世貞と並んで明代散文作家の代表者とされる。
きようら‐けいご【清浦奎吾】
[1850〜1942]政治家。熊本の生まれ。旧刑事訴訟法・保安条例の制定に参画。第二次山県内閣の法相として治安警察法を制定。大正13年(1924)首相に就任したが、護憲三派の攻撃で総辞職。
きん‐ぎょくきん【金玉均】
[1851〜1894]朝鮮李朝末期の政治家。開化派(独立党)の指導者。公州(忠清南道)の人。朝鮮改革と清国の影響力の排除をめざし、1884年甲申(こうしん)事変を起こしたが、失敗して日本に亡命。...
ギュツラフ【Karl Friedrich August Gützlaff】
[1803〜1851]ドイツの宣教師。東洋布教に従事。漂流日本人漁師に日本語を学び、渡日を企てて失敗。1837年、シンガポールで最古の邦訳聖書「約翰(ヨハネ)福音之伝」を出版。漢名は郭実猟。