こかん‐しれん【虎関師錬】
[1278〜1346]鎌倉末期から南北朝時代の臨済宗の僧。京都の人。東山湛照・一山一寧らに師事、東山の法を継いだ。儒学・密教を学び、東福寺・南禅寺などに歴住、東福寺に海蔵院を開創。五山文学の先駆...
こじま‐たかのり【児島高徳】
南北朝時代の武将。備前の人。元弘の変で隠岐(おき)へ流される途中の後醍醐天皇の行在所に忍び込み、桜の幹に「天莫レ空二勾践一、時非レ無二范蠡一」と記して天皇を励ましたといわれるが、その事跡は「太平...
こすぎ‐てんがい【小杉天外】
[1865〜1952]小説家。秋田の生まれ。本名、為蔵。斎藤緑雨に師事。ゾラの自然主義の影響を受けて「はつ姿」「はやり唄」を発表。他に通俗的小説「魔風恋風」などがある。
こなかむら‐きよのり【小中村清矩】
[1822〜1895]幕末から明治初期の国学者。江戸の人。号、陽春廬(やすむろ)。和歌山藩の古学館教授。「古事類苑」の編纂(へんさん)に参加。著「官職制度沿革史」「歌舞音楽略史」など。
ごせだ‐よしまつ【五姓田義松】
[1855〜1915]洋画家。江戸の生まれ。初世五姓田芳柳の次男。横浜でワーグマンに学び、渡仏してボナに師事、パリのサロンに日本人として初入選する。帰国後、明治美術会の創立に参加。代表作に「操芝...
ごだいご‐てんのう【後醍醐天皇】
[1288〜1339]第96代天皇。在位1318〜1339。後宇多天皇の第2皇子。名は尊治(たかはる)。天皇親政・人材登用など政治の改革に努め、鎌倉幕府打倒を図ったが、正中の変(1324)・元弘...
ごったん‐ふねい【兀庵普寧】
[1197〜1276]鎌倉中期に来日した中国南宋の臨済宗の僧。諡号(しごう)は宗覚禅師。無準師範(ぶじゅんしばん)に師事して印可を受け、来日後、北条時頼に招かれて建長寺第2世となった。文永2年(...
ごとう‐じゅあん【後藤寿庵】
江戸時代の武将。本姓、岩淵。ジュアンは洗礼名。伊達政宗に仕え、キリシタンとして奥州で布教活動を行ったが、幕府の禁教政策のため後に追放。灌漑(かんがい)事業にも尽力し、胆沢川から水を引いた寿庵堰(...
さいとう‐もきち【斎藤茂吉】
[1882〜1953]歌人・医師。山形の生まれ。伊藤左千夫に師事、歌誌「アララギ」同人。歌集「赤光(しゃっこう)」により、アララギ派の代表的歌人となる。実相観入による写生説を唱えた。文化勲章受章...
サウル【Saul】
[?〜前1010]イスラエル初代の国王。在位、前1020〜前1010。預言者サムエルによって王位につき、ペリシテ人の攻勢と対抗、王国の基礎をつくった。のちサムエルと不和を生じ、ペリシテ人との戦...