いなはた‐ていこ【稲畑汀子】
[1931〜2022]俳人。神奈川の生まれ。旧姓、高浜。高浜虚子の孫。父、高浜年尾の没後、俳誌「ホトトギス」主宰。昭和62年(1987)日本伝統俳句協会を設立し、会長となる。句集に「汀子句集」「...
たかはま‐としお【高浜年尾】
[1900〜1979]俳人。東京の生まれ。虚子の長男。稲畑汀子の父。虚子から俳誌「ホトトギス」を継承して主宰。著作に「年尾句集」「俳諧手引」など。
たからい‐きかく【宝井其角】
[1661〜1707]江戸前期の俳人。蕉門十哲の一人。江戸の人。初め、母方の姓榎本を名のった。別号、宝晋斎・晋子など。「虚栗(みなしぐり)」「枯尾華」を編集し、蕉風の発展に尽力。芭蕉没後は洒落ふ...
ちぎ【智顗】
[538〜597]中国、隋の僧。天台宗の第三祖であるが、実質的には開祖。華容(湖南省)の人。姓は陳。字(あざな)は徳安。初め慧思(えし)に師事。天台山にこもって、法華経の精神と竜樹の教学を中国独...
つが‐ていしょう【都賀庭鐘】
[1718ころ〜1794ころ]江戸中期の読本(よみほん)作者・儒医。大坂の人。上田秋成の師。号、近路行者(きんろぎょうじゃ)など。中国の白話小説を翻案して初期読本の先駆をなした。作「英草紙(はな...
てらだ‐とらひこ【寺田寅彦】
[1878〜1935]物理学者・随筆家。東京の生まれ。筆名、吉村冬彦・藪柑子(やぶこうじ)など。地球物理学・気象学などを研究。また、夏目漱石に師事し、「ホトトギス」に俳句・写生文を発表。のち、独...
とみやす‐ふうせい【富安風生】
[1885〜1979]俳人。愛知の生まれ。本名、謙次。高浜虚子に師事し、「ホトトギス」同人となった。句集「草の花」「松籟(しょうらい)」「古稀春風」など。
どんちょう【曇徴】
7世紀の高句麗(こうくり)の僧。推古天皇18年(610)渡来。五経に通じ、彩色(絵画)、紙墨の製法、水力を利用した臼の製法を伝えたという。生没年未詳。
まつお‐ばしょう【松尾芭蕉】
[1644〜1694]江戸前期の俳人。伊賀の人。名は宗房。芭蕉は俳号。別号、桃青(とうせい)・風羅坊など。藤堂良忠(俳号、蝉吟(せんぎん))に仕えて俳諧を学び、京都で北村季吟に師事。のち、江戸に...
まつね‐とうようじょう【松根東洋城】
[1878〜1964]俳人。東京の生まれ。本名、豊次郎。夏目漱石に師事し、「ホトトギス」に参加。のち俳誌「渋柿」を創刊・主宰し、人間修業としての俳句を主張した。著「俳諧道」「黛」など。