じょうべん【浄弁/浄辨】
[?〜1356?]鎌倉末・南北朝時代の歌人。天台宗の僧。青蓮(しょうれん)院の執当法師。慶運(きょううん)の父。和歌を二条為世に学び、頓阿(とんあ)・慶運・兼好とともに和歌四天王と称された。
すぎむら‐そじんかん【杉村楚人冠】
[1872〜1945]新聞記者・随筆家。和歌山の生まれ。本名、広太郎。東京朝日新聞に入社し新聞事業の近代化に尽力。著「最近新聞紙学」「へちまの皮」など。
すずき‐はるのぶ【鈴木春信】
[1725?〜1770]江戸中期の浮世絵師。江戸の人。本姓は穂積、通称、次郎兵衛。号、思古人。錦絵(にしきえ)の成立に中心的な役割を果たした。美人画を得意とし、遊里風俗や市井(しせい)の日常生活...
せんし‐ないしんのう【選子内親王】
[964〜1035]平安中期の歌人。村上天皇の皇女。12歳のときから57年間、賀茂神社の斎院をつとめ、大斎院と称された。家集「発心和歌集」など。
そうぎ【宗祇】
[1421〜1502]室町後期の連歌師。姓は飯尾(いいお)と伝えられる。別号、自然斎(じねんさい)・種玉庵(しゅぎょくあん)・見外斎。連歌を宗砌(そうぜい)・心敬・専順に師事。また、古典を一条兼...
そうぜい【宗砌】
[?〜1455]室町中期の連歌師。但馬(たじま)の人。俗名、高山時重。山名氏の家臣で、連歌を梵灯(ぼんとう)に、和歌を正徹に学んだ。宗祇(そうぎ)は門弟。著「初心求詠集」「古今連談集」など。
そうちょう【宗長】
[1448〜1532]室町後期の連歌師。駿河(するが)の人。号、長阿・柴屋軒(さいおくけん)。和歌・連歌を宗祇(そうぎ)に学んだ。著「雨夜記(あまよのき)」「宗祇終焉(しゅうえん)記」、連歌集「...
そとおり‐ひめ【衣通姫】
《美しさが衣を通して輝く姫の意》允恭(いんぎょう)天皇の妃。皇后忍坂大中姫(おしさかのおおなかつひめ)の妹。皇后のそねみを考えて河内(かわち)に隠れた。和歌三神の一として、和歌山市の玉津島神社に...
そろり‐しんざえもん【曽呂利新左衛門】
豊臣秀吉の臣。堺の人。鞘師(さやし)を業とし、鞘に刀がよく合ったので、「そろり」の異名がついたという。頓知(とんち)に富み、和歌・茶事・狂歌にもすぐれたというが、実在を疑う説もある。生没年未詳。
たいら‐の‐ただのり【平忠度】
[1144〜1184]平安末期の武将・歌人。忠盛の子。清盛の弟。薩摩守(さつまのかみ)。藤原俊成に師事して和歌をよくし、平氏西走の途中、京都に引き返して師に詠草1巻を託した話は有名。一ノ谷の戦い...