たるや‐おせん【樽屋おせん】
江戸前期、大坂天満の樽屋の妻。隣家の長左衛門との不義を夫に知られて自殺。「樽屋おせん歌祭文」に歌われ、井原西鶴の「好色五人女」や浄瑠璃・歌舞伎の題材となった。
つつい‐やすたか【筒井康隆】
[1934〜 ]小説家。大阪の生まれ。パロディーとブラックユーモアで現代を風刺し人気を博す。「虚人たち」で泉鏡花文学賞、「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞を受...
つぼい‐くめぞう【坪井九馬三】
[1859〜1936]歴史学者。大坂の生まれ。東京帝大教授。科学的、実証的な歴史学研究法を導入した。著「史学研究法」など。
てらじま‐りょうあん【寺島良安】
江戸中期の漢方医。大坂の人。字(あざな)は尚順。号、杏林堂。御城入医師で、法橋(ほっきょう)に叙せられた。日本最初の絵入り百科事典「和漢三才図会」105巻を著述。他の著作に「済生宝」など。生没年未詳。
とくがわ‐いえやす【徳川家康】
[1543〜1616]江戸幕府初代将軍。在職1603〜1605。松平広忠の長男。織田信長と結んで駿河を、豊臣秀吉と和して関東を支配。豊臣氏五大老の筆頭となり、秀吉の死後石田三成を関ヶ原の戦いに...
とだ‐きょくざん【戸田旭山】
[1696〜1769]江戸中期の医師。備前の人。名は斎。通称、斎宮(いつき)。本草学にすぐれ、大坂で開業。著「救生堂圃史」「医学名数」など。
とみなが‐なかもと【富永仲基】
[1715〜1746]江戸中期の学者。大坂の人。字(あざな)は子仲。号、南関・謙斎。儒学・仏教・神道に精通。これらに歴史的・実証的批判を加えた。著「出定後語(しゅつじょうこうご)」「翁の文」など。
ともの‐かしゅう【友野霞舟】
[1791〜1849]江戸後期の漢詩人。江戸の人。昌平坂(しょうへいざか)学問所教授、甲府徽典館(きてんかん)学頭。字(あざな)は子玉。霞舟は号。野村篁園(こうえん)に学び、昌平坂学問所の関係者...
とよざわ‐だんぺい【豊沢団平】
[1828〜1898]義太夫節の三味線方。2世。播磨(はりま)の人。本名。加古仁兵衛。豊沢広助に師事。名人といわれ、明治期義太夫節の代表的太夫を育てた。「壺坂霊験記」などを作曲。
とよとみ‐ひでより【豊臣秀頼】
[1593〜1615]安土桃山時代の武将。秀吉の次男。6歳で家督を相続、前田利家に養育されたが、関ヶ原の戦いののち、摂津・河内(かわち)・和泉(いずみ)60余万石の大名におとされた。のち、徳川秀...