おおと‐の‐きよがみ【大戸清上】
[?〜839]平安初期の雅楽家。河内の人。笛師として雅楽寮に仕えた。作曲にも優れ、仁明(にんみょう)天皇の時代の楽制改革の中心人物。承和5年(838)渡唐。翌年帰国の際、殺された。
おおとも‐の‐くろぬし【大友黒主/大伴黒主】
平安前期の歌人。六歌仙の一人。近江の人。歌は古今集・後撰集に収載。謡曲・歌舞伎などの題材となっている。生没年未詳。
おおなかとみ‐の‐よしのぶ【大中臣能宣】
[921〜991]平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。梨壺(なしつぼ)の五人の一人として後撰集を撰進。歌は拾遺集・後拾遺集などに収載。家集に「能宣集」がある。
おおば‐かげちか【大庭景親】
[?〜1180]平安末期の武将。保元の乱で源義朝に属し、のち平氏に従った。石橋山で源頼朝を破ったが、のち再挙した頼朝に捕らえられて斬られた。
おのえ‐さいしゅう【尾上柴舟】
[1876〜1957]歌人・国文学者・書家。岡山の生まれ。本名、八郎。和歌を落合直文に学ぶ。歌誌「水甕(みずがめ)」を創刊。書家としても活躍し、平安時代の草仮名の研究に業績を挙げた。歌集に「静夜...
おの‐の‐こまち【小野小町】
平安前期の女流歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。仁明(にんみょう)・文徳(もんとく)両天皇の後宮に仕えた。美貌(びぼう)の歌人といわれ、多くの伝説があり、謡曲・歌舞伎の題材となっている。家集に「小...
おの‐の‐たかむら【小野篁】
[802〜853]平安前期の漢学者・歌人。清原夏野らとともに令義解(りょうのぎげ)を編纂(へんさん)。遣唐副使となったが大使と争って行かず、隠岐(おき)に流され、のち許されて参議となる。詩文は経...
おの‐の‐とうふう【小野道風】
[894〜967]平安中期の書家。尾張の人。篁(たかむら)の孫。書道にすぐれ、和様発達の基礎を築いた。三蹟(さんせき)の一人で、その筆跡を野跡という。真跡とされるものに「智証大師諡号勅書」「屏風...
おの‐の‐よしふる【小野好古】
[884〜968]平安中期の武人・歌人。道風の兄。藤原純友(ふじわらのすみとも)の乱に、追捕使(ついぶし)として、これを鎮定。歌は後撰集・拾遺集に収載。
おわり‐の‐はまぬし【尾張浜主】
平安初期の雅楽家。笛と舞の名手で、大戸清上(おおとのきよがみ)とともに、仁明(にんみょう)天皇の時代の楽制改革の中心人物。遣唐使として渡唐している。生没年未詳。