しん‐なんぴん【沈南蘋】
中国、清代の画家。呉興(浙江(せっこう)省)の人。名は詮。字(あざな)は衡之。写生画風による色彩豊かな花鳥画を描いた。享保16年(1731)長崎に来航、2年間滞在し、日本の花鳥画に影響を与えた。...
ジンメル【Georg Simmel】
[1858〜1918]ドイツの哲学者・社会学者。カント的認識論から出発し、ニーチェらの影響を受けて「生の哲学」の一段階を開いた。著「歴史哲学の諸問題」「貨幣の哲学」など。
スアレス【Francisco Suárez】
[1548〜1617]スペインの神学者・哲学者・法学者。イエズス会士。トマス=アクィナスの学説を中軸に、スコラ哲学を総合的に体系化し、神学・哲学・法学にわたって以後の時代に影響を与えた。著「形而...
すう‐えん【鄒衍】
[前305ころ〜前240]中国、戦国時代の思想家。斉(せい)の人。宇宙万物を陰陽五行の消長によって解釈、のちの中国思想に大きな影響を与えた。
スクリャービン【Aleksandr Nikolaevich Skryabin】
[1872〜1915]ロシアの作曲家・ピアノ奏者。ショパンの影響を受けたピアノ曲から出発し、神秘主義思想に基づく独特な色彩をもつ神秘和音を創始。作品は多数のピアノ曲のほか交響曲「法悦の詩」など。
スモレット【Tobias George Smollett】
[1721〜1771]英国の小説家。風刺とユーモアを込めた写実的な悪漢小説を書き、ディケンズに影響を与えた。作「ロデリック=ランダム」「ハンフリー=クリンカー」など。
スラッファ【Piero Sraffa】
[1898〜1983]英国の経済学者。イタリアの生まれ。マーシャルを批判して不完全競争理論の確立に影響を及ぼし、新古典学派にかわる基礎理論を提示した。
スリューテル【Claus Sluter】
[?〜1406ころ]オランダの彫刻家。ブルゴーニュ公国の宮廷彫刻家となる。写実にすぐれた力強い作風で、15世紀フランス彫刻界に大きな影響を与えた。作「モーセの井戸」。
たかい‐きとう【高井几董】
[1741〜1789]江戸中期の俳人。京都の人。名は小八郎。別号、晋明・春夜楼など。与謝蕪村(よさぶそん)の高弟で、のち夜半亭3世を継いだ。編著「其雪影」「あけ烏(がらす)」、句集「井華(せいか...
ターナー【Joseph Mallord William Turner】
[1775〜1851]英国の画家。光と大気の表現に基づく、煙るような空間構成の風景画を制作。印象派に大きな影響を与えた。作「雨・蒸気・速力」など。