こみやま‐ふうけん【小宮山楓軒】
[1764〜1840]江戸後期の儒学者・民政家。常陸(ひたち)の人。名は昌秀。通称、次郎右衛門。立原翠軒に師事し、彰考館員となり、農政・歴史に通じた。著「農政座右」「垂統大記」など。
こむらさき【小紫】
江戸初期の江戸吉原三浦屋の遊女。刑死した愛人、平井(白井)権八のあとを追って自殺。浄瑠璃や歌舞伎などに脚色。生没年未詳。→白井権八
こんごう‐うきょう【金剛右京】
[1872〜1936]能楽師。シテ方金剛流23世宗家。東京の生まれ。幼名、鈴之助。大胆華麗な演技で早技にも長じていたが、大和猿楽坂戸座から続く家筋の坂戸金剛を廃絶させた。
こんどう‐いさみ【近藤勇】
[1834〜1868]江戸末期の幕臣。新撰組隊長。武蔵の人。名は昌宜(まさよし)。京都守護職松平容保(まつだいらかたもり)の下で新撰組を組織し、尊攘(そんじょう)派を弾圧。戊辰(ぼしん)戦争で敗...
こんどう‐じゅうぞう【近藤重蔵】
[1771〜1829]江戸後期の幕臣。北方探検家。名は守重。寛政10年(1798)松前蝦夷地御用役として、蝦夷地を探検し、択捉(えとろふ)に「大日本恵土呂府」の木標を建てた。のち、書物奉行。著「...
さいき‐とうべえ【細木藤兵衛】
江戸後期の富商。江戸京橋に住み、家号を津国屋(つのくにや)と称したので、その子香以(こうい)とともに津藤とよばれ、文人・画家を保護した。津国屋藤兵衛。ほそきとうべえ。生没年未詳。
さくらい‐ばいしつ【桜井梅室】
[1769〜1852]江戸後期の俳人。加賀の人。名は能充。高桑闌更(たかくわらんこう)の門下。著「梅室附合集」「梅林茶談」など。
さくらがわ‐じひなり【桜川慈悲成】
[1762〜1833]江戸後期の戯作者・落語家。江戸の人。本名、八尾大助。通称錺屋(かざりや)大五郎。別号、芝楽亭(しばらくてい)。多芸多才で知られ、烏亭焉馬(うていえんば)とともに落語中興の祖...
さんとう‐きょうざん【山東京山】
[1769〜1858]江戸後期の戯作者。江戸の人。本名、岩瀬百樹(いわせももき)。京伝の弟。篆刻(てんこく)を本業としながら、合巻「復讐妹背山(かたきうちいもせやま)物語」「教草女房形気」、風俗...
しげの‐やすつぐ【重野安繹】
[1827〜1910]幕末・明治期の歴史学者。薩摩(さつま)の人。号、成斎。藩校造士館、江戸昌平黌(しょうへいこう)に学んだ。文部省修史局員・東大教授・元老院議官・貴族院議員などを歴任。東大に国...