うつのみや‐とんあん【宇都宮遯庵】
[1633〜1707]江戸前期の儒学者。周防(すおう)の人。名は由的。松永尺五(まつながせきご)に師事、経書の標注書を多く著し、儒学振興に寄与。著書「日本古今人物史」で幕府のとがめを受けた。
おかだ‐べいさんじん【岡田米山人】
[1744〜1820]江戸後期の画家。大坂の人。名は国、字(あざな)は士彦、通称、彦兵衛。伊勢の津藩に仕えた。画趣は明るく放胆で、田能村竹田(たのむらちくでん)に影響を与えた。
おか‐はっく【岡白駒】
[1692〜1767]江戸中期の儒学者。播磨(はりま)の人。中国の小説の訓訳もした。著「皇朝儒臣伝」「小説奇言」など。
かすが‐せんあん【春日潜庵】
[1811〜1878]江戸末期から明治初期の陽明学者。京都の生まれ。名は襄。字(あざな)は子賛。公卿の久我(こが)家に仕え、尊王攘夷論を主張した。のち、奈良県知事。著「潜庵遺稿」など。
かすが‐の‐つぼね【春日局】
[1579〜1643]江戸前期の大奥の女中。徳川3代将軍家光の乳母。稲葉正成の妻。名は福。家光が将軍継嗣になるのに功績があり、大奥を任せられ、権勢を振るった。 歌舞伎。時代物。5幕。明治24...
かず‐の‐みや【和宮】
[1846〜1877]仁孝天皇の皇女。孝明天皇の妹。名は親子(ちかこ)。公武合体運動のため、14代将軍徳川家茂(いえもち)に降嫁。家茂の死後に剃髪(ていはつ)、静寛院宮と称した。江戸開城の陰の力...
かたおか‐にざえもん【片岡仁左衛門】
歌舞伎俳優。延宝期(1673〜1681)の若女方豊島春之丞の弟、片岡仁左衛門に始まる上方で最も古い家系。7世以後の家号は松島屋。 (7世)[1755〜1837]京都の人。敵役(かたきやく)で名...
かたぎり‐かつもと【片桐且元】
[1556〜1615]安土桃山から江戸初期の武将。近江(おうみ)の人。豊臣秀吉に仕え、賤ヶ岳(しずがたけ)七本槍の一人。秀頼の後見役になったが、大坂の陣では徳川方についた。
かだ‐の‐あずままろ【荷田春満】
[1669〜1736]江戸中期の国学者・歌人。伏見稲荷神社の神官。国史・古典を究めて復古神道を唱え、万葉・記紀研究の基礎をつくった。国学四大人の一人。著「春葉集」「万葉集僻案抄」「日本書紀訓釈」など。
かだ‐の‐ありまろ【荷田在満】
[1706〜1751]江戸中期の国学者。春満(あずままろ)の甥(おい)でその養子。春満の有職故実(ゆうそくこじつ)の研究を受け継ぎ、田安宗武に仕え、歌学革新に努めた。著「国歌八論」など。