いちかわ‐じゅん【市川準】
[1948〜2008]映画監督。東京の生まれ。本名、純。多くのテレビコマーシャルを手がけたのち、「BU・SU」で劇場映画を初監督。代表作は、吉本ばなな原作「つぐみ」、若い漫画家たちの群像劇「トキ...
いちかわ‐べいあん【市河米庵】
[1779〜1858]江戸後期の書家。江戸の人。名は三亥(みつい)。字(あざな)は孔陽、小春。寛斎の長子。中国、宋の米芾(べいふつ)の書を学び、米庵と号した。門弟に貴人が多く、その書風は大流行し...
いつき‐ひろゆき【五木寛之】
[1932〜 ]小説家。福岡の生まれ。朝鮮からの引き揚げ体験を経て、放送界で活躍。現代に生きる青年のニヒリズムを明晰(めいせき)な筆致で描き、人気を集める。「蒼(あお)ざめた馬を見よ」で直木賞受...
い‐とん【猗頓】
中国、春秋時代の大富豪。魯(ろ)の人。牛・羊を飼育し、製塩業を興して財を成したといわれる。生没年未詳。→陶朱(とうしゅ)猗頓の富
いなわしろ‐けんさい【猪苗代兼載】
[1452〜1510]室町中期の連歌師。会津の人。名は宗春。号、相園坊・耕閑軒。心敬に師事。宗祇らと「新撰菟玖波集」を編集。句集「園塵(そののちり)」など。
いのうえ‐しろう【井上士朗】
[1742〜1812]江戸中期の俳人・医者。尾張の人。名は正春。別号、枇杷園(びわえん)。俳諧を加藤暁台に学び、国学や絵画にも通じた。著「枇杷園七部集」「枇杷園随筆」など。
うえだ‐あきなり【上田秋成】
[1734〜1809]江戸後期の国学者。浮世草子・読本の作者。大坂の人。本名、東作。別号、無腸。著作に読本「雨月物語」「春雨物語」、随筆「胆大小心録」、歌文集「藤簍冊子(つづらぶみ)」など。
うたがわ‐とよくに【歌川豊国】
浮世絵師。 (初世)[1769〜1825]江戸の人。本姓、倉橋。通称、熊吉。号、一陽斎。歌川豊春の門下で、美人画や役者の似顔絵で人気を博したほか、挿絵など広い分野で手腕を発揮。また優秀な門下生...
うたがわ‐とよひろ【歌川豊広】
[1773〜1830]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。通称、岡島藤次郎。号、一柳斎。豊春の弟子。美人画、草双紙の仇討(あだう)ち物の挿絵を得意とし、肉筆画にもすぐれ、同門の初世豊国とともに歌川派の...
うめざき‐はるお【梅崎春生】
[1915〜1965]小説家。福岡の生まれ。海軍での体験を通して人間の心理を追究し、戦後文学の代表者の一人となった。「ボロ家の春秋」で直木賞受賞。他に「桜島」「日の果て」「幻化」など。