こかん‐しれん【虎関師錬】
[1278〜1346]鎌倉末期から南北朝時代の臨済宗の僧。京都の人。東山湛照・一山一寧らに師事、東山の法を継いだ。儒学・密教を学び、東福寺・南禅寺などに歴住、東福寺に海蔵院を開創。五山文学の先駆...
こくあ【国阿】
[1314〜1405]室町前期の僧。時宗(じしゅう)国阿派の祖。播磨(はりま)の人。出家して随心、のち真空と称し、託阿(たくあ)に師事して名を国阿と改めた。諸国を遊行(ゆぎょう)し、京都双林寺・...
こく‐し【告子】
中国、戦国時代の思想家。一説に、名は不害。孟子と論争し、孟子の性善説に対し、人間の本性は善とも悪とも判別できず、導き方で善悪が定まるとした。生没年未詳。
こ‐けんせい【顧憲成】
[1550〜1612]中国、明の政治家・学者。無錫(むしゃく)(江蘇省)の人。字(あざな)は叔時。神宗に仕えたが、免官され帰郷。弟の允成(いんせい)・高攀竜(こうはんりゅう)とともに東林書院を復...
こじま‐いけん【児島惟謙】
[1837〜1908]明治時代の裁判官。愛媛の生まれ。大審院長。大津事件に際し、政府の介入に抗して司法権の独立を守った。のち、貴族院議員・衆議院議員。
こじま‐たかのり【児島高徳】
南北朝時代の武将。備前の人。元弘の変で隠岐(おき)へ流される途中の後醍醐天皇の行在所に忍び込み、桜の幹に「天莫レ空二勾践一、時非レ無二范蠡一」と記して天皇を励ましたといわれるが、その事跡は「太平...
ごさが‐てんのう【後嵯峨天皇】
[1220〜1272]第88代天皇。在位1242〜1246。土御門(つちみかど)天皇の皇子。名は邦仁(くにひと)。四条天皇没後、鎌倉幕府執権北条泰時(ほうじょうやすとき)に擁立されて即位。譲位後...
ご‐ししょ【伍子胥】
[?〜前485]中国、春秋時代の楚(そ)の武人。名は員(うん)。父と兄が楚の平王に殺されたので、呉を助け、楚と戦い、あだを討った。のち、呉王夫差(ふさ)が越王勾践(こうせん)を破ったとき、その降...
ごすこう‐いん【後崇光院】
[1372〜1456]崇光天皇の孫。伏見宮栄仁親王の王子。名は貞成(さだふさ)。法名、道欽。その日記「看聞日記」は、当時の政治・社会を伝える貴重な史料。
ながい‐さやこ【永井紗耶子】
[1977〜 ]小説家。静岡の生まれ。平成22年(2010)「絡繰(からく)り心中」で小学館文庫小説賞を受賞し小説家デビュー。江戸時代を舞台にしたミステリー小説を中心に活躍し、令和5年(2023...