まんざん‐どうはく【卍山道白】
[1636〜1715]江戸前期の曹洞宗の僧。備後(びんご)の人。加賀大乗寺の月舟宗胡に師事。当時乱れていた法系嗣承を改めるために尽力。著「宗統復古志」など。復古道人。
まんせい【満誓】
奈良前期の僧・歌人。俗名、笠朝臣麻呂(かさのあそみまろ)。養老5年(721)出家し、元正天皇の命により筑紫の観世音寺を造立。大宰帥(だざいのそち)となった大伴旅人と親交があり、沙弥(さみ)満誓・...
まんてい‐おうが【万亭応賀】
[1819〜1890]江戸末期・明治初期の戯作者。江戸の生まれ。本名、服部孝三郎。合巻「釈迦八相倭文庫」で戯作界に地位を確立、のち反動的な風刺作品を書いた。
みうら‐よしむら【三浦義村】
[?〜1239]鎌倉前期の武将。義澄の子。父とともに平氏追討に武功をあげ、鎌倉幕府内で重きをなした。和田義盛の挙兵、承久の乱には北条氏を助け、信任されて評定衆に選ばれた。
みぎし‐こうたろう【三岸好太郎】
[1903〜1934]洋画家。北海道の生まれ。独立美術協会創立会員。初期の素朴画風からフォービスム風に移り、晩年は詩的なシュールレアリスム画風へと向かった。
みずの‐じゅうろうざえもん【水野十郎左衛門】
[?〜1664]江戸初期の旗本。名は成之。3千石の家督を継いだが、旗本奴の頭目として無頼の生活を送り、町奴の幡随院長兵衛を殺害。のち、行状粗暴のかどで切腹させられた。
みながわ‐きえん【皆川淇園】
[1735〜1807]江戸中期の儒学者。京都の人。名は愿(げん)。字(あざな)は伯恭。漢字の字義と易学を研究し、開物学を提唱。また、漢詩文・書画をよくした。晩年、私塾弘道館をおこした。著「名疇」...
みなみむら‐ばいけん【南村梅軒】
室町後期の儒学者。周防(すおう)の人。天文年間(1532〜1555)の末、土佐に行き、吉良宣経(きらのぶつね)に仕えて朱子学を説いた。土佐南学の祖とされる。生没年未詳。
みなもと‐の‐いえなが【源家長】
[?〜1234]鎌倉初期の歌人。後鳥羽上皇に仕え、和歌所開闔(かいこう)となり、新古今集の編集に当たった。著「源家長日記」は和歌史の貴重な資料。
ミード【Margaret Mead】
[1901〜1978]米国の文化人類学者。南太平洋各地での現地調査を通して人格形成と文化との関連を研究し、男女の役割規定が文化によってなされることを示した。著「サモアの思春期」「男性と女性」など。