きっかわ‐ひろいえ【吉川広家】
[1561〜1625]安土桃山・江戸初期の武将。元春の三男。毛利氏支藩の岩国藩吉川氏の祖。関ヶ原の戦いでは徳川氏に内通し、戦後、宗家毛利氏の領国周防(すおう)・長門(ながと)両国の保全に功があった。
き‐の‐いらつめ【紀女郎】
奈良中期の万葉歌人。名は小鹿(おしか)。安貴王(あきのおおきみ)の妻。大伴家持(おおとものやかもち)との贈答歌で知られる。生没年未詳。
き‐の‐かいおん【紀海音】
[1663〜1742]江戸中期の浄瑠璃作者。大坂の人。通称、榎並(えなみ)喜右衛門。豊竹(とよたけ)座の座付作者として竹本座の近松門左衛門に対抗。作「椀久末松山(わんきゅうすえのまつやま)」「お...
きのした‐じゅんあん【木下順庵】
[1621〜1699]江戸前期の儒学者。京都の人。名は貞幹(さだまさ)。別号、錦里。松永尺五(まつながせきご)に学び、加賀藩主に仕え、のち将軍綱吉の侍講となった。門下に新井白石・室鳩巣(むろきゅ...
き‐の‐ときぶみ【紀時文】
平安中期の歌人。貫之(つらゆき)の子。梨壺(なしつぼ)の五人の一人。村上天皇の勅により万葉集の訓釈を行い、また後撰集を撰進。生没年未詳。
き‐の‐とものり【紀友則】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。大内記に至る。紀貫之(きのつらゆき)らと古今集を撰進。家集「友則集」。生没年未詳。
き‐の‐ないし【紀内侍】
平安中期の歌人。貫之(つらゆき)の娘。鶯宿梅(おうしゅくばい)の故事で有名。紅梅の内侍。生没年未詳。
きょくさんじん【曲山人】
[?〜1836ころ]江戸後期の人情本作者。江戸の人。本名、仙吉。別号、三文舎自楽・司馬山人など。下層町民の風俗・生活を活写し、「仮名文章娘節用(かなまじりむすめせつよう)」で、人情本流行をもたら...
ぎどうさんし‐の‐はは【儀同三司の母】
[?〜996]平安中期の歌人。名は貴子。円融天皇の内侍。藤原道隆の妻で、伊周・定子(ていし)の母。高内侍(こうのないし)。
ぎどう‐しゅうしん【義堂周信】
[1325〜1388]南北朝時代の臨済宗の僧。土佐の人。号は空華(くうげ)道人。夢窓疎石(むそうそせき)に師事。足利義満に招かれて建仁寺・南禅寺などに住した。初期五山文学の代表者の一人。詩文集「...